フォーミュラEとグーグル・クラウドがパートナーシップ拡大を発表。AIやセキュリティ技術を提供

0

2025年01月22日 22:10  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

フォーミュラEは、グーグル・クラウドと複数年パートナーシップ拡大を締結した。
 ABB FIAフォーミュラE世界選手権は1月6日、Google Cloud(グーグル・クラウド)とクラウドテクノロジーサービスパートナーおよびクラウドセキュリティパートナーとして提携規模を拡大する新たな複数年パートナーシップ締結を発表した。

 同シリーズの公式テクノロジーパートナーを務めているグーグル・クラウドとのパートナーシップ拡大は、EVの新素材や技術の開発・革新を目指す『GENBETAプロジェクト』だけでなく、最新型マシン『GEN3 Evo』に対応した生成AI技術やサイバーセキュリティ技術を提供することが含まれている。

 今回の複数年パートナーシップ拡大に基づき、グーグル・クラウドはフォーミュラEとともに以下の4つを主な目的に取り組むことになる。

(1)生成AIによる飛躍的なパフォーマンス向上:グーグル・クラウドのAIプラットフォーム『Vertex AI』と『Gemini』を活用し、パフォーマンス分析やリアルタイムのフィードバックなど、あらゆるドライバーに役立つ情報を提供する。また、マシンやサーキットのデータを集約し、レーシングスタイルやタイヤ、エネルギーなどといった戦略面でもサポートする。

(2)ファンエンゲージメントの強化:グーグル・クラウドの生成AI対応データプラットフォームである『BigQuery』により、フォーミュラEの顧客管理システムと連携し、高度にパーソナライズされたファン体験を実現する。

(3)サイバーセキュリティの強化:脅威インテリジェンスやインシデントレスポンス、セキュリティオペレーションなど、高度なセキュリティ対策を提供し、フォーミュラEのクラウド環境内の重要なデータやオペレーションを安全に保護する。

(4)革新的なGENBETAプロジェクトの拡大:未来のEVレーシングカーと乗用EV車に使用される新素材や技術の開発・革新を目指すプロジェクト『GENBETA』においても、本提携によりさらなる協業を進め、モータースポーツの安全性やパフォーマンス、革新性、サステナビリティに関する可能性の拡大に貢献する。

 フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、今回のパートナーシップ拡大について、「グーグル・クラウドと新たな複数年契約を締結し、パートナーシップ拡大を発表できることを大変うれしく思う」と述べ、「この提携拡大は、チャンピオンシップとしての幅広い成長と進化を促進するものである」と語った。

「先進的な考えをもつグローバル企業と提携することで、最も刺激的で革新性に富んだレースを持続的に開催でき、フォーミュラEに飛躍的な変化をもたらすだろう」

 また、ヨーロッパ、中東、アフリカ地域に展開するグーグル・クラウドEMEAのタラ・ブレディ社長は、「グーグル・クラウドの生成AIツールと先進的なデータ分析、Vertex AIやGeminiを活用することで、我々はフォーミュラEがモータースポーツのイノベーションを加速させることをサポートする。そして私たちはともに、持続可能なレースの限界に挑み、多様な視点でサーキット内外での実現可能性について再定義していく」と述べた。

 そして、5月17日〜18日には東京にフォーミュラEが戻ってくる。2度目となる東京E-Prixは、2024/2025年シーズンの第8・9戦として組み込まれ、東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺に造られる特設サーキットを舞台に週末ダブルヘッダーとして開催される予定だ。

 東京E-Prix観戦チケットの最速先行販売は、2025年2月上旬に抽選受付が開始される予定だ。チケット詳細は、イープラスのウェブサイトにて近日公開される。東京の湾岸エリアで22台の最新マシン『GEN3 EVO』が鎬を削る戦いをぜひ間近で観てほしい。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定