吉永小百合、新作映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」で佐藤浩市が初の夫役、天海祐希が親友役

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2025年01月23日 06:01  日刊スポーツ

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映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」で親友同士を演じる、吉永小百合(右)と天海祐希(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

吉永小百合(79)が、女性として初めて世界最高峰エベレスト登頂に成功した登山家の田部井淳子さんを元にした主人公を演じる映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、今秋公開)で、佐藤浩市(64)が夫役を演じることが22日、分かった。親友役を天海祐希(57)が演じる。


佐藤は、吉永演じる多部純子とともに山に登り、献身的に寄り添う夫多部正明を演じる。田部井さんの夫政伸さんがモデルだ。「まさか自分がこの世界に入る時に吉永小百合さんのお相手(夫役)をするなんてことは考えてもいませんでした」と率直な思いを語った。昨年11月下旬に終えた撮影を振り返り「4、5日間、富士の5、7合目で撮影をさせていただいたのはすごい経験。ここ一番って時には映画の神様があの雲海を晴らしてくれました」と手応えを口にした。


天海は、純子の山仲間で親友の編集者北山悦子を演じる。田部井さんの友人で、元読売新聞記者の北村節子さんがモデルだ。「2人にしか分からない何かも、にじみ出るといいなと思いました。慕っていた気持ちの形は私が小百合さんを思う気持ちの形にとても似ている気がして」と語った。


吉永は、佐藤と18年「北の桜守」以来2度目、天海とは01年「千年の恋 ひかる源氏物語」、19年「最高の人生の見つけ方」に続く3度目の共演を喜んだ。「いつかまたと願っていたことが実現するなんて本当に幸せなことです。一本調子になってしまいそうな私の演技をビシッと支えてくださいました」と感謝した。


新キャスト発表とあわせて、吉永がクランクイン前に田部井さんゆかりの茶臼岳などの山々に登って高所順応を行い、万全の態勢で臨んだ佐藤との山での撮影や、天海演じる親友と野外キャンプに興じる撮影時のメイキング映像も解禁された。


3人のコメントは、次の通り。


佐藤浩市 田部井淳子さんと政伸さんのリアルな関係性とは違うかもしれないけど、自分を隣に置きながら、淳子さんの大きさみたいなものをどうやったら一番愛せるか、その思いが見る方々に伝えられるか、というのを考えることがリアルの政伸さんと近い部分であったのかなと思います。また、まさか自分がこの世界に入るときに吉永小百合さんのお相手(夫役)をするなんてことは考えてもいませんでした。お話をいただいたときは、夫婦として自然に見てもらえるだろうか、伝わってくれるだろうかと感じましたが、撮影を終えた今、先入観がない方でしたら本当に自然に見ていただけるような、そういう夫婦にはなれたかなという気がするので、本当に吉永さんに感謝です。4、5日間、富士の5合目・7合目で撮影をさせていただいたのはすごい経験だったなと思います。シーンとしてのラストの撮影では、いい感じの夫婦の姿が撮れましたし、ここ一番って時には映画の神様があの雲海を晴らしてくれました。


天海祐希 (実在の田部井さんと北村さんをモデルとした)2人にしか分からない心が通じ合っているもの。他の、ご主人とは違う、お子さんとは違う、そして仲間たちともまたちょっと違う、純子さんと悦子さんにしかなかったような何かがあったんじゃないかな。ちょっとそんなものも、にじみ出るといいなと思いました。吉永さんが両手を広げて全て受け止めてくださる方なので、私はもう本当に好きにやらせていただきました。悦子さんが純子さんを慕っていた気持ちの形っていうのかな? それは何か、私が小百合さんを思う気持ちの形にとても似ている気がして…ちょっとなんか分かるかな、なんて。でもやっぱり極限の場所に行って極限の経験をして生死をも分け合うような経験を実際にされている2人ですから、そこまでは深く理解できなかったかな、とは思いますけど。でもかっこいい、軽く言えない女の友情という感じでした。なにより阪本監督とお仕事させて頂ける、小百合さんとご一緒させていただける事というのはとてもありがたいことですから。幸せなことですし、声かけていただけるって。(それだけでもありがたいのに)こんなに慕う役をいただけて、とてもうれしかったです。


吉永小百合 浩市さんとは2度目、天海さんとは3度目の共演です。いつかまたと願っていたことが実現するなんて本当に幸せなことです。一本調子になってしまいそうな私の演技をビシッと支えてくださいました。感謝の思いでいっぱいです。お父さん、悦ちゃん、ありがとう! ありがとう!

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