1月22日、テレビ朝日が『中居正広の土曜日な会』の打ち切りを発表した。これで『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)から始まった、中居正広の“降板ドミノ”はわずか1週間で完遂されることに。それだけ視聴者、そしてスポンサーから嫌われてしまったようだ。
SMAPリーダーとして国民的人気を博し、司会者やMCとしてもテレビで見ない日はないほどの超売れっ子だった中居。そんな彼が、2024年末に報じられた女性トラブルから1か月にして、築き上げたキャリアを失ったのだから「事の重大さ」が伺える。
「ウン千万円ともされる解決金をポンっと支払えることからも、仕事をせずとも一生を暮らせる蓄えがあるのは間違いない。それでも“仕事の虫”として知られ、SMAP解散後もテレビにこだわり続けた背景に“世間に忘れられたくない”恐れがあったとも。
ただ周囲から神様の如く扱われる中で、“自分は何をしても許される”との慢心もあったのでしょう。女性の尊厳を踏みにじったトラブルは起こるべくして起こってしまった」(スポーツ紙・芸能デスク)
テレビから追放されてしまった中居だが、それとは別に“絶対に失いたくない仕事”があるようだ。それは、ズバリ「野球」ーー。
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フジ『たまッチ!』も放送見送りか
『WBC2023』決勝戦が行われた2023年3月、名場面として数えられた大谷翔平投手の最終回での登板をアメリカの地から伝えては、「泥だらけのストッパー」という名フレーズも生み出した中居。
2024年秋にもWBCから引き続き、6度目の野球日本代表「侍ジャパン」公認サポートキャプテンを任され、選手に近い“グラウンドレベル”からお茶の間に興奮を届けた。その侍ジャパンは3月5日、6日に2025年シーズンの初戦となるオランダ戦を控えているが、「中居さんがテレビに映ることはないでしょう」とは、スポーツ専門Webサイトの編集者の談。
「2月には各チームが新シーズンに向けてキャンプインしますが、不定期放送される『たまッチ!』の取材予定があったと聞きます。でも、それこそ放送局はフジテレビだけに中居さんの起用はもちろん、番組自体の放送も見送られると思います。
“身から出た錆”とはいえ、野球番組を担当できなくなる、そのポジションを誰かに取られることが一番堪えると思いますよ」
中居が“野球愛”を大いに語っていたのが、『週刊ベースボール』に寄稿していたコラム。2016年には、その“原点”を父親の影響で野球中継を見始めたこととして、
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《僕は物心ついたときから野球一筋の子どもでした。それこそ思い出と言えば、野球のことばかり(笑)。生活そのものと言ってもおかしくありませんでした。》
「野球」は幼い頃から生活に不可欠なものだったことを明かす中居。また野球から学んだのが、組織における「それぞれの役割」。
おしゃべりで一番になれるよう頑張ろう
《いろいろと考えたときにおしゃべりは結構得意だなと思ったんです。だったら歌は他のメンバーに任せて、自分はおしゃべりで一番になれるように精いっぱい頑張ろうと。それが今、こうしてMCのお仕事につながっているわけです。》
芸能界で生き残る手段を見出し、そして国民的司会者になれた理由を物語ったのだった。あの頃の“野球少年の心”を忘れずにいれば、今回のような過ちは犯さなかったのではないかと思うのだが、前出の編集者はこう皮肉ぶる。
「そもそもプロ野球選手も中絶トラブルを起こしたり、強制わいせつの疑いで書類送検されたり、はたまた侍メンバーが不倫していたり。それこそトラブルの解決金として1億円を払う報道がされたりと古今東西、女性トラブルは付きものといった印象。
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それでも仕事を失うことなくプレーできる環境だけに、案外、中居さんも受け入れられる可能性はある(苦笑)。ただ、もうテレビ出演は厳しい現状、“裏方”としてこっそり“サポート”に回る手立てはあるのかも」
これからは中居の席はグラウンドレベルではなく、一般観客席になりそうだ。