ハースF1チームは、ケビン・マグヌッセンが2025年もチームとの関係を継続し、テスト兼開発ドライバーの役割を担うことを認めた。
32歳のマグヌッセンは、エステバン・オコンとルーキーのオリバー・ベアマンで構成されるチームの新ラインアップに道を譲り、2024年末にハースのフルタイムのレースシートを離れることになった。2025年は、主にIMSAスポーツカー選手権におけるBMWのLMDhプログラムと、デイトナ24時間レースやル・マン24時間レースを含む世界耐久選手権に注力するが、マグヌッセンはハースF1チーム内では以前として重要な人物のままでいるだろう。
■マグヌッセンの新しい役割
マグヌッセンのハースでの任務は、バンべリーを拠点とするチームの旧車テスト(TPC)プログラムを中心に展開される。彼は2年前のマシンをドライブしてオコンとベアマンに貴重な参考データを提供する予定だ。また小松礼雄代表によれば、マグヌッセンはハースF1とトヨタがパートナーシップを拡大したことで、トヨタの最先端施設で行われるシミュレーター開発でも重要な役割を果たすことになるという。
「彼はTPCとシミュレーターで走行を行う予定です」と、小松代表は月曜日にメディアに語った。
「ケビンの経験とフィードバックは他と比べようがないほど素晴らしいものなので、エステバンとオリバーの成長に役立つ重要な洞察を提供してくれると確信しています」
テストやシミュレーターでの作業に加え、マグヌッセンは2025年シーズン中の一部のレースでリザーブドライバーの役割も果たす可能性があるとされており、現在交渉が行われている。これにより、必要に応じてベテランドライバーのマグヌッセンがオコンまたはベアマンのどちらかの代わりに出場する可能性がある。
マグヌッセンがリザーブドライバーの有力候補である一方、ハースは追加の選択肢も模索している。トヨタ傘下で、2023年の全日本スーパーフォーミュラ選手権のチャンピオンの宮田莉朋は、最近ヘレスでハースのTPC走行に参加しており、チームのリザーブドライバー候補となる可能性がある。今シーズン、25歳の宮田はARTグランプリから2025年FIA F2選手権に参戦する。