1月23日、元SMAPの中居正広(52)が芸能界引退を発表。38年間のタレント生活に終止符を打った。
中居は有料の会員サイトにて《私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします》と報告。20年に立ち上げた個人事務所「のんびりなかい」については、《残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します》と伝えた。
続けて、《私がこれまでに携わらせて頂きましたテレビ各局、ラジオ、スポンサーの皆さまとの、打ち切り・降板・中止・契約解除等に関する会談がすべて終了》したと説明したうえで、《これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も、様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意をもって対応して参ります。全責任は私個人にあります》と綴った。
中居をめぐっては昨年12月、一部週刊誌の報道によって過去の女性トラブルが発覚。1月9日に公式サイトで声明を発表し、《トラブルがあったことは事実です》と認めつつも、《なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました》と記し、これまで通り活動を継続するスタンスを見せていたが――。
「この一文は物議を醸しましたが、実際には中居さんも芸能活動を続けられるとは考えていなかったでしょう。今回のトラブルはすでに示談で解決しており、法的に問題がなく、仕事は続けられると主張することで、違約金を回避あるいは減額する狙いがあったのだと思います」(広告代理店関係者)
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中居は現在、ソフトバンク、タイミーの2社とCM契約を結んでいるが、実際に違約金が発生する可能性はあるのだろうか。
「契約時の内容によりますが、引退を発表した以上、中居さんが現在出演しているCMは当然流れなくなりなりますから、それに対する賠償金やギャラの返還を求められる可能性は高いです。特にソフトバンクはCMだけでなく、全国のショップに中居さんのボードやポスター、ポップなどを展開しているので、それらがすべて使用できなくなると考えると、その規模は数億円単位になるかもしれません」(前出・広告代理店関係者)
また、引退発表の前日である22日には中居がMCを務める『だれかtoなかい』の放送終了が発表されている。テレビ朝日も同日、情報バラエティ番組『中居正広の土曜日な会』の打ち切りを公表。これにより、ラジオを含め中居のレギュラー全6本が消滅したが、これらの番組についても違約金は発生するのだろうか。
「収録したものの丸々放送できない場合は再撮影が必要になりますし、別番組に差し替えるとしても新たに製作費はかかります。CMと同じく出演料は返金しつつ、それらの費用を上乗せした賠償金を請求されるかもしれません」(前出・広告代理店関係者)
では、いったい中居は総額いくらの損失を抱えることになるのか。過去に芸能人のトラブルで近いケースがあったという。
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「中居さんと同じく国民的MCだった島田紳助さんです。紳助さんは11年に反社会的勢力との交際が報じられ、引退を発表しましたが、その際レギュラー番組6本、CM 1本という、今の中居さんとかなり近い境遇でした。
当時の紳助さんの違約金は3〜5億円と報じられていましたが、中居さんの場合は企業のCM差し止めが相次いでいる実態と社会的関心の高さを考えると、それ以上の額になることも予想できます。
さらに、紳助さんのケースと違うのは中居さんが個人事務所所属であるということです。一般的に違約金が発生する事案では、大手芸能事務所の場合は報酬体系に応じて会社が違約金の一部を負担し、残りをタレントに請求することが多いです。しかし、中居さんは個人事務所ですので全額自分で負担することになるかもしれません。
それに加えて、中居さんは事務所を《廃業》するので、抱えているスタッフへの退職金なども支払う必要が出てきます。《これで、あらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません》というコメントにある通り、引退して終わりではなく、これからが本当の正念場かもしれませんね…」(前出・広告代理店関係者)
巨額の損失を抱える可能性の高い中居。引退してものんびりした隠遁生活を送ることは当分できなそうだ。
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