「念願の連ドラ主演だったので、素直にうれしかったです。いちばん最初に聞いたのは“決まるかも”くらいの段階だったのですが、“マジですか、絶対やります!”と即答しました(笑)」
と、笑顔を見せる藤原樹。1月9日から始まった『あらばしり』に主演している。
“絶対に失敗できない”というプレッシャー
看板もなく、必要とする人にしか見つけられない日本酒店。伊藤吟(藤原)は祖父が遺したその店を譲り受けるも、継ぐ気はなかった。しかし突然、目の前に“一歩己”(西山潤)、“赤武”(市川知宏)、“加茂錦”(大倉空人)ら6本の日本酒が人間の姿で現れて……!
「初めて台本を読んだときは“日本酒の擬人化って、どういうことだ!?”と思いました(笑)。でも読んでみると、スッと入れて、共感できて。見る方にもそれを感じてほしいです」
何事もすぐに投げ出してしまうフリーターだった吟が、日本酒たちと関わる中で、彼らと祖父の思いを知っていく。そして吟たちの温かなおもてなしによって、お客の曇っていた表情は晴れやかに。
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原案を手がけているのは、日本酒通として知られる橘ケンチ(EXILE、EXILE THE SECOND)と俳優・平沼紀久。
「クランクインの前におふたりに“日本酒を飲む会”を開いていただいて。作品に出てくる6本を飲み比べさせてもらって、日本酒についてのいろんな話を伺いました。知らないこともたくさんあって、日本酒の奥深さや楽しさ、面白さを感じました。そんなケンチさんの原案なので“絶対に失敗できない”というプレッシャーを感じつつ(笑)」
6本の日本酒のうち、いちばん気に入ったのは?
「僕は辛口が好きなので『篠峯』かな。あと『赤武』はやっぱりおいしかったです。今ではウチで『赤武』の大吟醸を飲んでいます」
もともと日本酒をたしなんでいたのかと思いきや、
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「まったく知らなかったです。今まで家でお酒を飲むこともなかったのですが、撮影が始まってからは帰宅後の落ち着いたひとときに日本酒を飲むようになりました」
すっかり日本酒好きに。
「日本酒って堅いというか、若い人は手を出しにくいイメージがあったのですが、そのイメージがガラッと変わって。甘いものから辛口まで、いろんな味がある。自分が好きな味が絶対にあると思うので。僕のようなイメージを持っている人には、特にオススメしたいです」
さらには、ネットでのお取り寄せも。
「作品の中で『村祐』の黒という入手困難な日本酒が出てくるのですが、どうしても飲みたくて。プレミア価格でしたが、一升瓶を購入しちゃいました。めちゃくちゃおいしくて、感動して。でも飲みきれないから、現場に差し入れしました!」
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「ファンのみんなが見たい自分を見せるようにしています」
いわゆる“飯テロ”ドラマでもあり、疲れた心を癒すほっこりドラマでもある本作。フライングぎみに続編への意欲を聞くと、
「あははは(笑)。みんなやりたいと思っていると思います。まだ日本酒6本しか出てきていないので、可能性はいくらでも。少なくとも(THE RAMPAGEの)メンバーの数くらいは(笑)。だから、あと10本!」
吟は日本酒でお客をもてなし、笑顔にさせていく。THE RAMPAGEのパフォーマーとして、ファンを笑顔にするために心がけていることを尋ねると、
「ファンのみんなが見たい自分を見せるようにしています。もちろん自分のやりたいこともやりますけど、それだけだと自己満足になっちゃうから。“これをやったら絶対喜んでくれるだろうな”とか、逆に“これはやらないほうがいい”とか。自分を客観視して、考えていると思います」
始まったばかりの'25年。どんな年にしていきたい?
「ありがたいことに、毎年どんどん忙しくなっていて。'24年はTHE RAMPAGEも10周年を迎えられました。今年は3月からツアーも決まっていますし、昨年以上に全国を回ってファンのみなさんに会える年になると思います。次のドームツアーという目標に向かって、11年目も16人で頑張っていきたいです!」
やめるのをやめたこと
当初、吟は日本酒店を継ぐ気はなかったが、日本酒たちの存在がその気持ちを翻す。同様に、やめるのをやめたことを尋ねると、
「3、4年前、愛猫・マースに自動トイレを買ってあげたんです。でもなかなか使ってくれず、半年たってもダメで。大きくて邪魔だから、もう実家に送ろうと決めた瞬間、使うようになってくれて。だから、実家に送るのをやめました(笑)」
昨夏には、藤原とマースのフォトブック『Mars』が発売されている。
「マースの人気はどこか不思議だし、親のような気持ち(笑)。帰宅してマースがいるだけで癒されるし、マースのためにも仕事を頑張らなきゃ!と思っています(笑)」
ドラマDiVE『あらばしり』
毎週木曜深夜0時59分〜(読売テレビほか)放送中 ※放送後TVerにて無料見逃し配信中