中居正広氏の芸能界引退を受け、茂木健一郎氏が24日、自身のYouTubeチャンネルなどを通じ、考えを伝えた。
【動画】茂木健一郎氏「中居正広さんの引退に思うこと」 普段はメンバー限定で公開している「茂木健一郎の脳の教養チャンネル」に、「公共性が高い」として「中居正広さんの引退に思うこと」と題した無料動画を投稿した。
中居氏引退に対する「残念」などの声について、共演経験を踏まえ「ごく普通の考えをもっている方々だと思うんです。だから、スターになったなと思うんです」と、日本の芸能人らしい“身近なお兄さん”だったと言及。
「皆さんの近所にいるようなお兄さんですよ」と表現し、「ひょっとしたら、ごく普通に社会のどこかで暮らしてらしたかもしれない。ということを考えると、引退でショックを受けていらっしゃるファンの方はいらっしゃるんでしょうけど、普通のお兄さんに戻るっていうことだと僕は思うんだよね」と続けた。
一連の問題についてコメントはせず、引退の受け止めについて「“普通のお兄さん”は元々そんな芸能界の華やかな世界と関係なく、一生懸命、社会のいろんなところで頑張っていらっしゃるわけでしょう」「そこに戻るだけだから」「芸能界にいることは別に生まれた時からの権利ではないからね。だから、それだけのことだと僕は思ってるんですよ」とした。
あらためて「よく世の中を見てみよう」とし、“普通のお兄さん”が道路工事や食の生産・調理などで働くことで社会が回ると、視点を提示。「ごく普通の人生の中に戻っていくだけだから」と説明した。
そして「それを違うって思う人がいるんだとしたら、それはテレビとか、芸能界とか、一見華やかなスポットライトが当たっている中で、それがあたかも生まれた時から、その人の自然な居場所であると勘違いさせているだけだから」と語った。
茂木氏は、自身のXには「中居正広さんの引退に、ファンが惜しむ気持ちはわかる。アイドルは、周囲にいるかもしれない兄ちゃんが努力して歌ったり踊ったりするのが魅力。応援しているファンは、みんな、社会の片隅で一生懸命生きている。テレビや芸能界の華やかな世界は一時の幻。私たちはみな、現実の中に生きている。そして、ほんとうは現実の中に人生のよろこびも悲しみもある。世間の兄ちゃんたちは、最初から普通の生活をしてきた。引退は終わりじゃなくて、現実の始まりである」とつづった。
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