元フジテレビのフリーアナウンサー長野智子(62)が文化放送「長野智子アップデート」に生出演。23日にフジテレビで行われた、経営陣から社員に向けた説明会についてコメントした。
番組冒頭、長野は「きのう(23日)なんですがようやく社内説明会が行われた、とのことで」と切り出し「社員が経営陣に対して現場の怒りや思いを伝えた、ってことは本当に良かったと思っています」と語った。
そして「あらためて今、フジテレビが問われているものはですね、なぜ海外の株主の外圧ではなく内部からの動きによって企業としての説明責任を果たせなかったのかということ。そのあと、報道機関としてありえない会見をして、スポンサーの信頼を失い、広告の差し止めという致命的な状況に至ったのか。フジテレビの企業統治能力だと思います」と古巣の問題点について列挙した。
長野は「つい先日なんですけれども、フジテレビの関係者からこんなことを聞いたんですけれども『いつも感じるのはフジテレビの企業風土の昭和っぽさです』」。さらに「『かつての成功体験から抜けられていない』とその人、言っていたんですね」とも。
その上で「これは7〜8年前に社員から聞いた話で、これはちょっと話が変わってくるんですが、例えばという話で、若い現場の社員が『こんな番組つくりたいんです』って企画をあげても、現場の上司ではなく経営上層部から『そんなのフジテレビじゃない。フジテレビの番組はもっとキラキラしていないと』って言われる、って却下されてしまう。現場もやる気がなくなるし、士気も落ちると言っていた」と語った。
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長野は「現場と経営陣の溝があるとこれまで何度なく私も聞いてきました。だから、現場が経営陣の怒りの思いを昨日伝えたのは本当に良かったと思います」と話し「変わる時代に変わらない経営陣。長年続いてきた閉塞感や時代錯誤の判断というのが、今回の一連の背景にあったのではないかというのは感じます」と述べた。
最後に「私はOGなんですけれども、企業として最大の危機なんですけれども、これをきっかけに洗いざらいウミを出して生まれかわってほしい、っていうのが私の率直な気持ちです。現場で記者が『ウチの会社生まれ変わったんです』って言えるような大改革をしない限り、フジテレビが報道機関として役目を果たすことができない危機的な状況だと感じています」と語った。
放送直前に長野は自身のXで「フジテレビの件について。数社から取材申し込みを頂いておりますが、今日の『長野智子アップデート』のオープニングで私自身が今思うことについてお話しします」と投稿していた。
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