オーストラリア大陸を代表するRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで3冠を達成し、昨季2024年のNASCARエクスフィニティ・シリーズでの武者修行を経て、今季より晴れてNASCARカップ・シリーズへの昇格フル参戦を開始する“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンに、旧知の間柄でもある強力な援軍が到着。トラックハウス・レーシングの88号車シボレー・カマロZL1とのパートナーシップを通じて、レッドブルがNASCAR復帰を表明している。
チームの公式エナジードリンクを務めることもアナウンスしたレッドブルは、その88号車シボレーで年間5戦のメインスポンサーを担当するほか、育成ドライバーであるコナー・ジリッシュがカップ初挑戦を果たす3月のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の1戦でも、同87号車にフルカラーリングを施す。
「レッドブルをふたたびNASCARに迎えることは、トラックハウス・レーシングの歴史において素晴らしい章となる」と、チーム創設者兼代表のジャスティン マークスも歓迎の意を示した。
「レッドブルは世界でもっとも強力なブランドのひとつであり、このような象徴的な企業とパートナーシップを結ぶことは、我々にとって名誉なことだ」と続けたマークス代表。
「レッドブルとトラックハウスは、レース、ストーリー、そして思い出に残る体験に対する情熱を共有している。これは我々のスポーツにとって大きな勝利であり、世界中の何百万人ものNASCARファンの心に響く瞬間だ」
「コナー(・ジリッシュ)、シェーン(-ヴァン・ギズバーゲン)、そして私を含むトラックハウスのすべてのメンバーが、世界最高のモータースポーツ企業と提携できることをうれしく思っている。ファミリーにレッドブルを迎え入れることができて、とても光栄だよ」
オーストラリア時代に所属した名門トリプルエイト・レースエンジニアリング(T8)では、2016年からレッドブル・アスリートとしてキャリアを積み、このエナジードリンク会社の支援を受けて3度のチャンピオンを獲得したSVGは、3月のラスベガスを皮切りに、ソノマ、アイオワ、デイトナ、カンザスでレッドブルカラーのNext-Genカマロをドライブする。
「NASCARに来てから、たくさんの新しい経験を楽しみ、たくさんの新しい人々に出会ってきたが、地元で長年の大きな支援者であったレッドブルと一緒になるのはうれしいことだ」と語ったSVG。
「自分だけでなくコナー(・ジリッシュ)や、トラックハウス・レーシングと一緒に戦ってくれることへの感謝の印として、レッドブルに勝利を捧げたいね」
シリーズにとっては2011年以来のレッドブルカラー復帰となり、2006年から自前のチームを創立して戦い、そのレッドブル・レーシング解散とともにNASCARの活動から撤退していた。育成配下のジリッシュは、今季エクスフィニティ・シリーズでJRモータースポーツ(JRM)からフル参戦する計画で、2024年8月からレッドブル・アスリートに指名されている。
「昨年の夏、レッドブルのヘルメットと帽子をプレゼントされたときは驚いたよ。そして、レッドブルのペイントを施した87号車で、カップデビューすると聞いて、さらに驚いたね」と喜びを語ったジリッシュ。
「レッドブルはNASCARにさらに多くの注目を呼び込むだろうし、そうなれば誰もが勝利を期待するだろうね!」