《ボケ予防にInstagramはじめました》
1月7日、金髪オールバックにサングラスという姿のアイコンも印象的な、インスタのアカウントを開設した三浦友和(72)。
《更新頻度は高くありませんがよろしくお願いします》
と、富士山をバックにしたカットや、陶器の写真などをアップしている。彼は“ボケ防止”と言っているが、実際のところインスタを開始することは効果があるのだろうか?
認知症予防にいい要素
「私たちの立場からはあまり言いませんが(笑)、効果があると思いますよ」
|
|
こう話すのはスマホ活用アドバイザーで、『老いてこそ、スマホ』(主婦と生活社)の著書もある増田由紀さん。
「シニア世代の方たちが、これまでの長い人生の中で体験したことのない世界に、スマホから触れることができます。そういった新しいことに取り組むことは、いい刺激になるでしょう。
それに、スマホやパソコンは指で操作しますよね。そのように指先を使う作業など、認知症予防にいい要素が詰まっていると思います」(増田さん、以下同)
確かに文字を打ち込んだり、指先を使う動きは多い。だがシニア世代では、使いこなす人もいるが、デジタル機器に対して拒否感を持つ人も少なくない。
「食わず嫌いという部分があるのでは? スマホなどは若い人が使うものであって、漠然と“難しそう”と思っているのかもしれません。もっと身近な、例えばご自身の趣味について調べるといったところから入れば、スムーズに使えるようになると思います」
|
|
まずは触ってみること
スマホを持っていることが当たり前になっている今、シニア世代も率先して使うべき、と増田さんはこう続ける。
「三浦さんも“ボケ防止”と言いつつ、ファンを喜ばせようという気持ちも当然あるでしょう。誰かに見てもらうというのはすごくいいことで、一般人でも友達同士で“孫が可愛い”とか“今日こんな食事をした”と写真を見せ合うことで、お互い、元気にやっているという確認にもなりますし。
誰かに発信するというより、自分の活動記録という気持ちで、知っている人だけに見てもらうということでも面白いじゃないですか」
情報を得るにしても、テレビのように受け取るだけではなく自分で検索をして興味のあるものに深く入り込めるネットの世界。これからはシニア世代こそ、スマホなどの情報端末を使いこなすべきかもしれない。
「インスタに限ったことではなく、新しいことに取り組むというのがどの世代でも大切。私が講師をしている『パソコムプラザ』でも、最高齢だと90代の方がいらっしゃいます。
|
|
今やスマホは生活必需品になっていますから、まずは触ってみることから始めることです。SNSなどは自分とは関係のない、若い人たちのものだと思うこと自体が、老化を自ら呼び込んでいる考え方だと思います」
人生100年の時代、まだまだ若者には負けていられない!?