29歳のティモシー・シャラメが、ボブ・ディランに扮した『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ティモシーは『君の名前で僕を呼んで』(2017)でも同賞に候補入りしており、これが2度目。20代で同賞に2度ノミネートされるのは、ジェームズ・ディーン以来、70年ぶりの快挙だそう。
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Varietyによると、映画ジャーナリストで歴史家のマーク・ハリスがソーシャルメディアBlueskyでティモシーの偉業を指摘したそう。ジェームズ・ディーンは、24歳の若さで自動車事故により亡くなった後、『エデンの東』(1955)と『ジャイアンツ』(1956)で2年連続して同賞にノミネートされている。
2人のほか、30歳を前にアカデミー主演男優賞に複数回ノミネートされたのは、19歳で『青春一座』(1939)、23歳の時に『町の人気者』(1943)で候補入りを果たしたミッキー・ルーニーと、27歳で『欲望という名の電車』(1951)、28歳で『革命児サパタ』(1952)、そして29歳の時に『ジュリアス・シーザー』(1953)でノミネートされたマーロン・ブランドの2人のみ。マーロン・ブランドは後に、『波止場』(1954)と『ゴッドファーザー』(1972)で同賞を獲得している。
なお、ティモシーが『君の名前で僕を呼んで』で初ノミネートされたのは22歳の時。ミッキー・ルーニーと9歳で同賞にノミネートされたジャッキー・クーパーに次いで、3番目に若い候補者だった。最年少受賞記録を保有するのは、29歳の時に『戦場のピアニスト』で受賞したエイドリアン・ブロディだが、彼も今回『ブルータリスト』で候補入りを果たしており、ティモシーと競う形となっている。