女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2022年1月19日 記事は取材時の状況)
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子どもというものは時として思いもよらなかった言葉を覚えてきてしまうことがあります。とくに男の子の場合、どうやって注意したらいいか悩んでいる人も多いと聞きます。今回は、小学生の息子がとんでもない言葉を覚えてきてしまったために起きた赤っ恥エピソードをご紹介します。
◆週末は息子をサッカー教室へ送り迎え
今回お話を伺ったのは久美子さん(仮名・32歳)。都内に在住で1児の母です。
久美子さんは、愛息子の蓮くん(仮名・6歳)が小学校に上がるときに、私設のサッカークラブに通わせることにしました。毎週末は息子の専属の運転手のようになって、遠くの練習場まで通う日々が始まります。
「蓮は昔から外遊びが好きな活発な子だったので、サッカーも熱心に取り組んでくれていました。それは嬉しいんですけど、毎週末運転して遠くの練習場まで連れて行くのは体力的にも辛かったです」
◆意識高い系ママ友会にイヤイヤ出席
息子の送り迎えも大仕事ではありますが、それ以上に面倒になってくるのが、息子たちの練習を見届けるほかのママさんたちとの人間関係です。
「ああいうの、意識高い系っていうんですか? そういう人たちがたくさんいたんです。それで、夫が○○に勤めてるんだけど〜とか、どこそこの高級ホテルのランチに行ったとか、自慢合戦が本当にめんどくさいんですよ。女子大生じゃないんだから……って思うんですけど。成長しない人っていつまで経っても成長しないですよね。それに、そういう人たちにかぎって物事をややこしくしたりするんですよ」
そう語る久美子さんは、いろんな理由を口実に練習終わりのミーティングと称したおしゃべり会を断り続けていたそうです。ところが、ある日ボスママからお誘いのLINEが入り、いつものように軽く断ったのですが、文面にも威圧感が感じられて出席することに。
◆「エロホンってなにー!?」
数日後、練習場近くにあるファミレスに顔を出した久美子さん。すでに他のママたちの会話ははずみ、端っこの席に目立たぬように着席します。
そんな中、必死に笑顔を作って耐えている久美子さんの元に息子がやってきて、
「ねえねえママー! エロホンってなにー!?」 と大声で聞いてきたのです。
◆周囲の視線を一斉に浴び失笑される
ママ友はもちろんのこと、サッカークラブとは関係のない周囲のお客さんたちからも一斉に視線を浴び、失笑のヒソヒソ声すら聞こえたそう。
久美子さんは、「そんな言葉誰から教わったの!?」と叱りつけたかったそうですが、これ以上ファミレスの場で話を広げたくなくて「ん? 何だろうね〜。帰ってからパパに聞いてみようね」と精一杯の返答をしたそうです。
「もう、赤っ恥どころじゃないですよ。顔から火が出るかと思いました」
周囲の視線に耐えきれなかった久美子さんは逃げだすようにして蓮くんを連れて帰りました。
◆他の子が連呼してるのを聞いて覚えた
帰りの車内で息子を問い詰めてみると、どうやらクラブの他の子たちが大声で連呼していたことが原因だったことが分かります。
「私設のサッカークラブとは言えそんな程度なのかって思っちゃいました。あと、人間関係が面倒になっちゃって、結局その私設のサッカークラブは辞めて、地元のクラブに変えました」
1人でもマセている子がいるとそういった話題は伝染しがちです。息子の教育にも悪いと思った久美子さんはこれを機会に通わせるサッカークラブを変えました。
◆性教育の難しさを痛感
地元のサッカークラブは打って変わって気のいい親御さんばかりで、マウントを取り合うようなことも一切無かったそうです。送り迎えのために車を出して遠出をする必要がなくなったことで、負担が減ったことも嬉しかったことだそう。
蓮くんのエロ本発言については、きっちりと女性の裸が載っている本であることを説明し、「お母さんが嫌いな本だから口にしないように」と説明したそうです。
「でも、そしたら今度は、寝室で肌着姿になっていた私を見て、『あ、お母さんエロホンだ!』って言うようになっちゃって焦りましたよ」
性教育は一筋縄ではいかず、男の子の子育てに四苦八苦する久美子さんでした。
<文/浅川玲奈>
【浅川玲奈】
平安京で生まれ江戸で育ったアラサー文学少女、と自分で言ってしまう婚活マニア。最近の日課は近所の雑貨店で買ってきたサボテンの観察。シアワセになりたいがクチぐせ。