2月1日(土)放送の「新プロジェクトX〜挑戦者たち〜」は、日本映画の歴史を変えた映画『ゴジラ-1.0』の製作の舞台裏に迫る。
昨年、第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞したことでも話題となった『ゴジラ-1.0』。この視覚効果賞の受賞は、日本のみならず、アジア初の快挙だった。
ハリウッド大作では、一般的に1,000人規模が投入されるVFX(ビジュアルエフェクト)の現場で、本作の監督・山崎貴率いる山崎組は、35人だったという。
70年代、少年時代の山崎監督が衝撃を受けたのが、スティーヴン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』。「なんとしてもこの仕事に就くしかないってすごく思って」と、日本でいち早くVFXを手掛けていたスタジオに入社するも、現実は厳しかったという。「ハリウッドの20年遅れ」と言われる中、日本ではまだほとんど使われていなかったソフトを独学で習得。そこに現れたのが、“豪腕”プロデューサーの阿部秀司。細部までこだわるその存在が、戦後の東京の町並みを精緻に作り上げた『ALWAYS 三丁目の夕日』の大ヒットへと繋がっていく。
ハリウッドの背中を追いかけ、これまでにない才能を見つけるため、山崎監督らたはSNSでスカウトを開始。そして、山崎作品のパロディを製作していた10代の学生と出会う。さらには“ひとりハリウッド”と業界で有名だった驚愕の天才とも。この精鋭たちと共に始まったのが、『ゴジラ-1.0』への挑戦だった。
VFXの世界ではタブーとされてきた海への挑戦。低予算・少人数を逆手にとり、トライアンドエラーの速度を極限まであげる。しかしその先に、ある人物との別れが待っていた。
アメリカで日本の実写映画史上、最高の興行収入を記録し、スティーヴン・スピルバーグ監督をして「3回観た」と言わしめた本作。その舞台裏で起きていた物語が、放送で明らかになる。
新プロジェクトX〜挑戦者たち〜「ゴジラ、アカデミー賞を喰う〜VFXに人生をかけた精鋭たち〜」は2月1日(土)19時30分〜総合にて放送。
(シネマカフェ編集部)