エドアルド・モルタラは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で2年目を迎えるにあたり、ランボルギーニ・ファクトリーGTPプログラムに対するライリーからの新たな意見と見解が、この取り組みを前進させてくれることを期待していると語った。
ノースカロライナ州ムーアズビルを拠点とするライリーは、ランボルギーニのトップレベルのプロトタイププログラムのオペレーションを引き継いだが、エントリーは『アウトモビリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ』の名義で行われている。
この切り替えは、SC63が競技2年目に突入する中で行われたもので、ランボルギーニは1シーズンで以前のパートナーチームであるアイアン・リンクスと袂を分かった。
ライリーは、IMSA開幕戦デイトナ24時間の1週前に行われた『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』(公式テスト)前の火曜日にSC63を手に入れ、デイトナに向かう前にサウスカロライナ州カーショウのカロライナ・モータースポーツパークでシェイクダウンを完了した。
ミルコ・ボルトロッティ、ダニール・クビアト、ロマン・グロージャンとともに63号車をドライブするモルタラは、このチームとメーカー間の新しいサービスパートナーシップについて楽観的な第一印象を語り、ライリーのウェザーテック選手権での豊富な経験を重要な資産として称賛した。
「これまでのところ、かなり順調に進んでいる」とモルタラはSportscar365に語った。
「非常に優秀で、経験豊富なチームで、このクルマの課題を非常に早く理解し、解決策を見つけようと取り組んでいる」
「先ほども言ったように、非常に経験豊富なチームで、僕らの車は実際に走らせるのもセットアップするのも非常に難しいので、それが役立っている」
「しかし、明らかに彼らの経験のおかげで、特に技術的な面で、実際にいくつかの良い解決策をすぐに見つけることができたようだ」
モルタラは、ライリーがパートナーシップに独自の意見やアイデアを持ち込むことができることを期待しており、それが2年目に進歩を目指すプログラムが「新しいことを探求する」のに役立つ可能性があると語った。
「チームを変えるのはいつもとても興味深いことだと思う。みんなそれぞれに非常に具体的な意見があるからだ」とモルタラは語った。
「おそらく、以前一緒にやっていたアイアン・リンクスというチームでは、非常に良いアイデアと非常に強い意見があった」
「新しいチームに移ると、彼らは少し違った見方をするかもしれない。そして、進歩し、新しいことを探求することは常に良いことだと思う」
■2024年のル・マンで証明された「高い信頼性」
SC63は今週末、2度目の24時間レースを迎える。彼らは昨年のデイトナ24時間レースには出場していないが、WEC世界耐久選手権の一戦であるル・マン24時間には出走している。
モルタラは、ランボルギーニが昨年のル・マン24時間レースで2台体制でレースを終え、トップ10フィニッシュを果たしたパフォーマンスを再現することを期待していると述べた。
「ル・マンは僕らにとって、実際のところかなり良いレースだったように思える」とモルタラは語った。
「昨年のレースの中で、最高のレースのひとつだった。このクルマの信頼性は実際それほど悪くないことを証明したようなものだった」
「とくに、昨年がこのクルマにとって初年度だったと考えると、実際にかなり信頼性が高いことが証明された」
「だから、デイトナでも同じ結果になり、できれば他のクルマよりも少し信頼性が高くなるといいなと思う」
モルタラ自身は、今後のシーズンに向けた期待について尋ねられたとき、ランボルギーニは競争力を高めるために段階的なアプローチを取る必要があると控えめに述べた。
「まず、他のクルマと互角に戦えることを証明する必要がある」と彼は語った。
「昨年はそうではなかったようだ。だから、今は他のクルマと戦えるような確実な方法を見つけなければならない」
「そこから何ができるかを見ていくが、これは最初のステップであり、チームとランボルギーニは、少し追いつくためにかなり努力しなければならないと思う」