「望んでこの立場をお願いしました」TGRのGT500全体のリザーブを務める小高一斗。重要な一年に

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2025年01月25日 19:30  AUTOSPORT web

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2025スーパーGTセパンウインターテスト TGR TEAM WedsSport BANDOHに帯同した小高一斗
 1月19日から23日まで、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたスーパーGTのウインターテスト。今シーズン開幕に向けた本格的なテストの始まりとなったが、TGR TEAM WedsSport BANDOHの国本雄資と阪口晴南とともに行動していたのが小高一斗だ。テストでは19号車GRスープラもドライブしている。今季の役どころはどんなものになるのだろうか。

 小高は2019年にGT300デビュー。2023年からapr LC500h GTをドライブしフル参戦を開始すると、2024年は中村仁とのコンビでコンスタントに上位フィニッシュを果たし、ランキング6位に食い込んだ。

 迎える2025年に向け、2024年12月25日に発表されたTOYOTA GAZOO Racingのプレスリリースのなかで、小高には全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦に加え、スーパーGTでは『GT500リザーブ』という役割が記された。6台が参戦するGRスープラGT500の全体のリザーブドライバーというポジションだ。

 そんな小高は、1月19〜23日に行われたテストでは2024年に続いてTGR TEAM WedsSport BANDOHに帯同するかたちでセパンテストに参加した。19号車もドライブしているが、19号車に帯同した理由について坂東正敬監督に聞くと、「TGR全体のリザーブドライバーではありますが、それだけでは(サーキットに入るための)パスも出ないですからね。どこかのチームが申請しなければいけないので、(19号車の)第3ドライバーとして登録してあります」のだという。

 TGR TEAM WedsSport BANDOHと言えば、ヨコハマを履くことからテストの時間も多く、ドライブするチャンスも多い。これまで多くのGT500チャンピオンが19号車から育っていった。それもドライブ時間の多さから、GT500に早く適応できるからだ。坂東監督自身も若手育成に情熱を燃やしている。「いちばんテストが多いですし、乗ることができるチャンスがある」と小高自身も期待を寄せている。

 スーパーフォーミュラではレースを戦うとはいえ、スーパーGTでは原則今シーズンは実戦を戦わないことになるが、実はこのリザーブドライバーというポジションは「自分が望んでこの立場をお願いしました」と小高は明かした。

「今シーズンはGT300に乗らないですし、年間を通じてテストに参加していく予定なので、GT500に専念できると思います。今年は全チームを通じたリザーブドライバーという役を務めさせていただくので、何かあったら自分が乗ることになりますが、一緒に帯同していればタイヤのことや、クルマのことなど、乗る前から自分で情報を整理できると思っています」と小高は語った。

 その狙いは「GT500クラスにステップアップする上で、GT300で戦うよりもGT500での情報を入れておくことが大切だと思っています」というものだ。目標に向け、目の前でチーム、そして国本と阪口という先輩たちからGT500での戦い方を学び、将来の糧にしようという狙いだ。

 レースでは“いざ”という時が来ない限り戦わないが、小高にとって2025年は「重要な一年になると思っています」というシーズンになりそうだ。

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