VR46レーシング・チーム、2025年のカラーリングを発表。最新型マシン支給で体制強化/MotoGP

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2025年01月25日 21:20  AUTOSPORT web

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2025 MotoGP:プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム
 1月25日、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦しているプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームは、インドネシアのジャカルタで2025年のチーム体制発表会を開催し、ドゥカティ・デスモセディチGPのカラーリングを公開した。

 VR46は、2021年限りでMotoGPでの現役を引退したバレンティーノ・ロッシが主宰となり、2013年にイタリアのヤングタレントをサポートするためにVR46ライダーズアカデミーとして立ち上げられたプロジェクトだ。2014年からはMoto3ジュニア世界選手権とMoto3クラスに『VR46レーシング・チーム』として参戦し、2017年からはMoto2クラスでも戦っていた。

 2022年にはドゥカティと契約し、サテライトチームとしてMotoGPクラスへの参戦を果たした。2024年からは新たにメインスポンサーにインドネシアの国営石油企業『プルタミナ』を迎え、プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームとしてエントリー。マルコ・ベゼッチとファビオ・ディ・ジャンアントニオを擁し、チームランキング5位を獲得した。

 2024年から新たに加入したディ・ジャンアントニオは、シーズン序盤から決勝においてトップ10圏内での入賞を重ね、2024年8月にはチームと2年間の契約延長を発表。シーズン後半には左肩の負傷とその手術により3度の欠場があったものの、表彰台未登壇ながらチームメイトを上回るランキング10位で終えた。

 第4戦スペインGPの決勝で3位表彰台を獲得するなどの活躍を見せ、ランキング12位となったベゼッチは、同年6月にアプリリア・レーシングへの移籍を発表。その空いた席には、ロッシの弟子でもあるフランコ・モルビデリが起用された。

 モルビデリは、2017年にMoto2王者に輝くと、2018年からMotoGPクラスへ昇格し、ホンダのマシンを走らせた。翌2019年にヤマハへ移ると、2021年の途中から2023年までモンスターエナジー・ヤマハMotoGPで戦い、2024年にはドゥカティのファクトリーサポートチームであるプリマ・プラマック・レーシングへ移籍。そして、2025年からは師匠ロッシのチームで引き続きドゥカティのマシンを走らせることとなった。

 そんなイタリア人ライダーコンビを擁するプルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームの体制発表会は、引き続きタイトルスポンサーを務めるプルタミナが本社を置くインドネシア・ジャカルタで開催された。発表会では、ディ・ジャンアントニオとモルビデリ、チームマネージャーのパブロ・ニエトやスポーツディレクターのアレッシオ・サルッチ(通称ウーチョ)、VR46エージェンシーCEOを務めるジャンルカ・ファルチオーニらが登壇。ロッシはビデオメッセージで登場し、2025年シーズンを戦うマシンのカラーリングをお披露した。

 マシンを供給するドゥカティは、ヤマハにスイッチするプラマック・レーシングに代わり、VR46とファクトリーサポートチーム契約を締結。この関係強化により、2025年からは最新型マシンが1台支給され、さらに新しいドゥカティの技術スタッフが配置されることになった。

 なお、継続参戦のディ・ジャンアントニオが最新型のドゥカティ・デスモセディチGP25、新加入のモルビデリが1年落ちのデスモセディチGP24に乗ることが決まっている。

 マシンのカラーリングは、イエローとホワイトのグラデーションで昨年と大きく変更はないが、レーシングスーツは左半分がイエロー、右半分がホワイトのアシンメトリーな配色となった。

 また、ヤマハVR46マスターキャンププロジェクトが2024年限りで終了したことに伴い、Moto2クラスから事実上撤退。2025年のロードレース世界選手権においては、MotoGPクラスのみの参戦となる予定だ。

 ドゥカティのサポートが強化され、ベテランのモルビデリを迎え入れたVR46レーシング・チーム。ロッシが46歳を迎える2025年にさらなる飛躍を遂げることができるのか注目したい。

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