スマートフォンの新規割引に関するガイドラインの改正や、円安の影響などによる価格の高騰などに伴い、近年は各通信キャリアも「キャリア認定済整備品」として中古スマホを正規販売するなど、今後ますますニーズが高まりそうな中古スマホ。顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEが「2024年 携帯キャリアサービスランキング」、「キャリア格安ブランドランキング」と併せて発表した「利用実態データ」では、そんな「中古スマホ」についても調査を行っている。
今後の中古スマホ購入意向 ※オリコン顧客満足度調査
調査は、「2024年 携帯キャリア/キャリア格安ブランドランキング」の調査対象者10,367名(携帯キャリア:8,464名/キャリア格安ブランド:1,903名)に対し、中古スマホの利用状況や今後の購入意向などについて実施した。
■中古スマホ利用、「携帯キャリア」3.4%、「キャリア格安ブランド」6.4%とまだ僅か
それぞれの利用者に、現在利用中のスマートフォン端末について新品か中古品かを聞いたところ、「中古品」と回答したのは「携帯キャリア」利用者で3.4%、「キャリア格安ブランド」利用者では6.4%と、中古端末利用者はいずれもまだ僅かであることが判明した。
■購入商品、「携帯キャリア」は通信各社の認定整備済製品、「キャリア格安ブランド」は専門店の中古リユース商品が最多に
購入した中古端末の種類については、「携帯キャリア」利用者では「通信各社の認定整備済製品」が最多の21.1%、「キャリア格安ブランド」利用者では「中古品取扱専門店の中古リユース商品」が最多の31.1%となった。
一方、認定の修理業者や、中古業者から商品を買取り、高い基準で整備した製品を対象にEC展開していることで注目される「リファービッシュ品(=整備済製品)専門店の整備済製品」の購入割合は3〜4%台と、まだ低い状況であることがわかった。
なお「その他(家族・知人が使用していた端末など)」も、携帯キャリアで20.1%、キャリア格安ブランドで16.4%と高い傾向となっている。
■今後の中古スマホ購入意向、「携帯キャリア」で10.8%、「キャリア格安ブランド」では17.5%が購入意向あり
調査対象者全員に「今後の“中古スマホ”購入意向」について聞いたところ、「携帯キャリア」利用者は「購入したい」と「製品や価格次第で検討したい」を合わせて計10.8%、「キャリア格安ブランド」利用者は計17.5%が購入検討意向ありと回答。現在の中古端末利用者の割合(「携帯キャリア」3.4%、「キャリア格安ブランド』」.4%)と比べると、中古スマホの購入意向割合はいずれも2倍以上となった。
■中古スマホを購入したい理由は「価格が安いから」、購入したくない理由は「中古のバッテリーが心配だから」がトップ
今後中古スマホの購入意向があると回答した利用者に「購入したい理由」について聞いたところ、「価格が安いから」が「携帯キャリア」で76.7%、「キャリア格安ブランド」で82.0%と最多に。
一方、「購入したくない理由」については、「中古のバッテリー(品質)が心配だから」が、「携帯キャリア」で65.1%、「キャリア格安ブランド」では69.9%で最多となった。また、「購入したい理由」で最多の「価格が安いから」だが、「購入したくない理由」では、「新品との価格に大差を感じないから」という回答も上位となっている。
なお、最新の「2024年 携帯キャリアランキング」では、【楽天モバイル】が2年連続3度目、「2024年 キャリア格安ブランドランキング」では、【LINEMO】が3年連続の総合1位を獲得している。