トヨタ/GR、ラリー・モンテカルロ3日目で1-2維持。勝田貴元もスピード改善でステージウイン飾る

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2025年01月26日 11:20  AUTOSPORT web

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勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
 1月25日(土)、2025年WRC世界ラリー選手権の第1戦『ラリー・モンテカルロ』のデイ3はスペシャルステージ10から15の走行が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは4台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走。若手育成を担うTGR-WRT2からも1台が出走し、合計5台が最高峰クラスを戦っている。

 TGR-WRTからは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車/総合2番手)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(17号車/総合首位)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車/総合5番手)がマニュファクチャラー登録選手として出場し、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車/総合6番手)が4台目出走。TGR-WRT2が走らせる5台目にはサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車/総合7番手)が乗り込んでいる。

 ラリー・モンテカルロのデイ3は、サービスパークの西側に広がる山岳地帯で、3本のステージを各2回走行。6本のステージの合計距離は120.66kmと、4日間で最長の一日となった。

 この日は、全体的にドライコンディションながらも一部湿っているところもあり、早朝は霜に覆われていたり、凍結している区間も見られた。

 さらに、インカットによって多くの泥や砂利が掻き出されているコーナーも多く、引き続きグリップレベルが頻繁に変化するトリッキーな一日でのタイムバトルとなった。

 デイ2で首位に立ったオジエは、デイ3でも好調を維持。遅い出走順によりライバルよりもダーティな路面を走行することになったが、そんな状況でも安定して上位のタイムを刻み続け、リードを少しずつ拡大した。最終的には、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)との2番手争いに競り勝ったエバンスに対し、20.3秒の差をつけてデイ3を締めくくっている。

 続くエバンスは、午前中にペースをうまく上げられずにフルモーに順位を奪われたが、デイ3の最終ステージで総合2番手復帰に成功。4.3秒差をつけ、オジエに続くポジションで一日を終えた。

 そして、前日に総合4番手へ順位を上げていたロバンペラは、クルマのフィーリング改善を進めながらステージを重ねたが、オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)にパスされて総合5番手にダウン。前日総合6番手の勝田は、デイ3でスピードが大きく向上し、4番手タイムを2回、3番手タイムを2回、ベストタイムを1回記録するなど速さを示して一日を終えた。

 なお、ラリー1車両でのラリー・モンテカルロ出場は今回が初となるパヤリは、デイ3でも確実性の高い走りを続けて多くの経験を積み、総合7番手の座をキープしている。

 5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせる各クルーの走りについて、ヤリ-マティ・ラトバラチーム代表は「今日もいい一日になり、とてもハッピーだ」とポジティブに語っている。

「今日は、路面のアイスはそれほど多くなかったはずだが、ダートが多く出ていたのでグリップレベルの判断が難しかった。そんななかでもドライバー全員が素晴らしい仕事をし、改善も続いている」

「(勝田)貴元とサミ(・パヤリ)は大きく進歩し、カッレ(・ロバンペラ)はいくつかの区間では非常にいいタイムを記録するも、ツイスティな区間では苦戦していたようだ。しかしシーズンは長く、彼はポイントを獲得することを優先して、賢明な仕事ぶりを見せてくれていると言える」

「今回も上位争いは大接戦となり、首位のセブ(セバスチャン・オジエの愛称)はリードをうまくコントロールし、エルフィン(・エバンス)は(アドリアン・)フルモー、(オット・)タナクから2番手を死守した」

「ただ、明日は激しい雨、あるいは雪になる可能性もあるので、あらゆる状況に備えなければならない。今の時点では、まだなにも確実なことはないと言えるだろう」

 大会最終日となるデイ4はSS16からSS18までの全3本を予定。スペシャルステージの総走行距離は50.90km、リエゾン(公道区間)も含めた総距離は348.26kmだ。

このニュースに関するつぶやき

  • 勝田は結局日曜日にリタイヤ。彼の実力とメンタルはこれ以上伸びないだろう。
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