笹原、大湯、フラガなどプロ選手も多数登場。鈴鹿市庁舎でeモータースポーツ体験イベントが開催

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2025年01月27日 15:20  AUTOSPORT web

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『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2024-2025』に出演したイゴール・オオムラ・フラガ、笹原右京、大湯都史樹
 鈴鹿市と鈴鹿モータースポーツ友の会は1月25〜26日、鈴鹿市庁舎1階市民ロビーにてeモータースポーツ体験イベント『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2024-2025』を開催した。

 若年層を中心に強い人気を誇るeモータースポーツを用いて、新たなモータースポーツファンの獲得、ファン同士の交流機会の創出を実現しながら、モータースポーツに関わる業界全体の魅力を『鈴鹿発』で発信していこうとする全員参加型のイベントとして開催される『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』。例年12月に開催していた同イベントだが、第3回目となった今回は、国内モータースポーツのスケジュールが後ろ倒しとなった影響も踏まえ年明けの1月開催となった。

 今回は11事業者29台のレーシングシミュレーターが展示。その多くが無料で試乗できたこともあり、老若男女問わず、大勢の来場者がシミュレーター体験を通じてモータースポーツの魅力に触れていた。また、笹原右京、大湯都史樹、イゴール・オオムラ・フラガ、木村偉織、菅波冬悟、冨林勇佑(25日のみ)、小林利徠斗、伊藤鷹志といったレーシングシミュレーターを日々のトレーニングに取り入れるプロドライバーらも出演。エキシビションレースやトークショー、サイン会を通じて会場を訪れたファンと交流した。

 同イベントではVITA CLUB主催によるVITAのバーチャルシリーズ『VITA CLUB Presents VIRTUAL VITA CUP』も開催され、こちらは今季スーパーGT GT300クラスや全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権などに参戦する小林利徠斗が優勝。VITAでの走行経験はほとんどないというなかでのシムレース参加だったようだが、シミュレーターレースでもその高い適応力を見せつけた。

 そして、例年多数のプロフェッショナルドライバーやプロeスポーツプレイヤーが参戦する『SeCR SUPER FORMULA CHALLENGE』の特別戦として『Rd.Exhibition』が開催。笹原、大湯、フラガといったプロドライバーも参戦するなか、2025年シーズンから全日本スーパーフォーミュラ選手権にデビューを果たすフラガが勝利を収めた。

『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』への参加は昨年に続いて2度目となったフラガは、「たくさんのお客さんに来てもらえたのがすごく嬉しいです。モータースポーツをより身近に体験してもらうことは、すごく重要だと思っています。まだ、モータースポーツをあまり知らない、まだ興味がない方でも気軽に足を運べるようなイベントはすごくいいなと改めて思いました」と、コメント。

「モータースポーツを初めるハードルは高いですが、モータースポーツがすごく楽しいもので、自宅でもeモータースポーツを通じた経験ができるということを、より多くの人に知っていただき、体験していただくことはモータースポーツにとってもいい影響を与えると思います。これをきっかけに、もっとモータースポーツ人口が増えれば嬉しいですね」

 そんなフラガにとって、2025年シーズンは国内最高峰のスーパーフォーミュラへのデビューシーズンとなる。

「すごくチャレンジングなシーズンになると思います。しっかり勉強して、頑張って良い結果を残したいです。開幕戦が少しずつ迫ってきていますが、楽しみな感情と同時に、緊張している部分もあります。メンタル面も含めて、しっかりと準備し、開幕戦から自分のベストを出し切れるように頑張っていきます」

 そして、『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE』には初出演となった笹原は、「市役所での開催という点がユニークで、楽しいイベントでした。普段サーキットに来てくださっているファンの方もいらっしゃいましたが、幅広い年齢層の方に来場いただけて新鮮でした。特にお子さんがたくさん来てくださいました。やはり、未来を作っていくのは若い子供たちの世代だと思います。彼ら、彼女らがこのイベントを通じて刺激を受けたり、これがいい思い出になることが大事だと思いました」と語った。

 2025年シーズンに向けて、すでにTOYOTA GAZOO Racingからは国内モータースポーツ参戦体制が明らかにされているが、スーパーフォーミュラのラインアップに笹原の名はなかった。

「残念ながら、今シーズンは(SFの)シートがないことに関しては非常に残念ですし、応援してくださってる皆さんも残念に感じていらっしゃると思います。ただ、自分としてはこれで終わったということではぜんぜんないと思います」と、笹原。

「何よりも、まだ自分をSFに乗せようと思ってくださったり、考えてくださる人たちは幸いにもたくさんいらっしゃいます。今季シートがないことは残念ですが、ここから次に向けてどうするかが大事だと思っていますので、今季は“一旦お休み”というふうに思ってもらえればと思います」

 2025年はスーパーGT GT500クラスでの戦いに注力する笹原。2024年シーズンは2勝を飾ったが、悲願のシリーズタイトル獲得には届かなかった。

「GT500クラスに関しては2023年シーズンがぜんぜんダメで、まともに走れなかったという印象でした。ただ、2024年シーズンはチームを含め、TGRの皆さんがすごく頑張ってくださり、おかげで自分たちも気持ちよく走ることができて2勝を飾ることができました」

「ただ、もてぎを落とした(マシントラブルでリタイア)のは正直痛く、タイトルを手にすることは叶いませんでした。運もレースですし、運を引き寄せられなかった自分たちが悪いなという思いです。2025年シーズンは、自分たちに足りていなかった運も引き寄せるべく、さまざまな取り組みを自分の中でも行っています。トレーニングできることはやり、昨年を超える3勝を目指す気持ちで、自分が何かを起こすんだという気概で挑むつもりです」

 プロドライバーも多数登場し、ステアリング捌きやペダル操作、そしてレース中の真剣な眼差しなど、普段のレースでは垣間見ることができない姿を直接目にすることもできた『SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2024-2025』。鈴鹿市の集計では二日間で約1700名(関係者含むと約1900名)が来場したということだ。

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