小椋藍、誕生日にMoto2タイトル獲得の祝賀会を開催。「夢に見た舞台を自分らしさ全開で戦いたい」

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2025年01月27日 16:30  AUTOSPORT web

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東京・秋葉原で『小椋藍 世界チャンピオン獲得 報告&祝賀会』が開催された。
 1月26日、2025年シーズンからトラックハウス・MotoGPチームからMotoGPクラスへ参戦する小椋藍の2024年Moto2チャンピオン獲得を祝した『小椋藍 世界チャンピオン獲得 報告&祝賀会』が東京都・秋葉原にて開催された。

 小椋は、アジア・タレント・カップ、レッド・ブル・ルーキーズ・カップ、CEV Moto3ジュニア世界選手権を経て、2018年にMoto3へ初参戦。2021年からはMoto2クラスに昇格し、2022年にはMoto2初優勝を果たした。第16戦日本GPでも優勝を飾り、2022年はランキング2位に輝いたが、2023年は怪我の影響で厳しいシーズンとなってしまい総合9位で終えた。

 2024年からMT Helmets – MSIへ移籍した小椋は、シーズンを通して安定した走りでチャンピオン争いを繰り広げ、シーズン中盤の8月には、トラックハウス・MotoGPチームからのMotoGPクラス昇格が決定。その後も上位フィニッシュを重ね、第18戦タイGPで念願のMoto2チャンピオンを獲得し、15年ぶり7人目となる日本人ライダーの中量級世界チャンピオンに輝いた。

 1月14日に開催されたトラックハウス・MotoGPチームの体制発表会では、2025年シーズンカラーのアプリリアRS-GPとともに青を基調としたレーシングスーツを纏った姿を披露。

 初のMotoGPクラスに挑む小椋は、シーズンスタート直前となる1月26日にMoto2チャンピオン獲得の祝賀会を東京・秋葉原で開催。「たくさんの方にお会いできて嬉しいです。ありがとうございます」と小椋から会場に集まった約300名のファンと関係者へ向けて感謝が伝えられた。

 祝賀会では、アライヘルメット社長の新井理夫氏、アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラ氏やトラックハウス・MotoGPチーム代表のダビデ・ブリビオ氏らよりビデオメッセージが贈られ、桶川スポーツランド社長の松崎彩子氏が登壇して祝辞を述べた。その後、1994年と1998年のロードレース世界選手権125ccクラスチャンピオンの坂田和人氏が登場し、トークショーが行われた。

 トークショーでは、トラックハウス・MotoGPチームとの契約発表後に行われた第11戦オーストリアGPでの骨折に触れ、「絶望でした」と当時の心境を語った。そして、第13戦サンマリノGPについては、痛みのあった右手が土曜から良くなったと話し、「いいサプライズでした」と復活優勝を果たした週末を振り返った。

 そして、チャンピオンを決めた瞬間について聞かれた小椋は、「嬉しかったのですが、タイトル争いというのは初戦から戦ってきての結果なので、ホッとした気持ちが強かったです」と語った。

 新たに所属するトラックハウス・MotoGPチームについて、多国籍なチームで小椋好みのいい環境と話し、チームメイトとなるラウル・フェルナンデスに関しては、「ルーキーズカップの頃から一緒に走っていました。速さのあるライダーです」と評した。

 昨年11月のシーズン閉幕後に行われたバルセロナテストで初のMotoGPマシンを走らせた小椋は、「Moto2までとは完全に違うので、マシンへの適応が難しかったです。チームはいい雰囲気だったので、ライディング以外に不安はありませんでした」と述べた。

 コース上でのMotoGPライダーの印象については、「マルク(・マルケス)の存在感が凄かったです」と話し、「みんな、(ライディングが)綺麗でした。無駄な動きや走りをしているライダーはいませんでした。自分は、Moto3やMoto2の中では綺麗な走りをする方だと自覚はあったのですが、(MotoGPライダーたちの走りを見て)無駄なことしかしていないのか、と考えさせられました」と振り返った。

 テストでの自己ベストがトップタイムから2.1秒差だったことには、「1コーナーあたり0.15秒ですが、圧倒的な差でした」とコース上での実感を述べた。坂田氏からMotoGPマシンの速さを表現して欲しいと言われた小椋は少し悩んだ末、「乗ってみてもらいたい」と述べて会場を盛り上げる場面もあった。

 イベント終盤には、祝賀会が行われた1月26日に24歳の誕生日を迎えた小椋へサプライズで花束が贈られた。

 最後に今後の目標を聞かれた小椋は、「レース業界へ何らかの形で(恩を)返していきたい」と述べ、「今年からMotoGPライダーと子どもの頃から夢に見て目指してきた舞台に立ちます。強力なライバルたちしかいませんが、ルーキーイヤーなので自分らしさ全開で一戦一戦しっかり戦っていけたらと思います。今年も精一杯頑張ります。応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語り、イベントは締めくくられた。

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