チーム・エトワール、EWC2年目の体制発表。伊藤元治が新加入、目標はSSTクラスのチャンピオン

　1月27日、FIM世界耐久選手権（EWC）にフル参戦している日本チーム『Team Étoile（チーム・エトワール）』が2年目の参戦体制を発表した。大久保光、渡辺一樹は継続参戦となり、伊藤元治が新加入、奥田教介が第4ライダーとなる。

　チーム・エトワールは、10年間の活動を前提として2024年からEWCに参戦している。現在はSSTクラスにエントリーしており、マシンはBMW M1000RR、タイヤはワンメイクのダンロップを使用する。

　初年度は開幕戦ル・マン24時間から表彰台争いを展開するパフォーマンスを見せるがリタイア。第2戦スパ8時間ではポールポジションを獲得する上り調子だったがガス欠で後退、そんななか第3戦鈴鹿8耐では2位表彰台に上がる。最終戦ボルドール24時間ではチャンピオンの可能性も残したがリタイアとなり、ランキング5位で最初のシーズンを終えた。

　初年度からは亀井雄大と川崎祥吾がライダーから抜けることとなったが、2年目は伊藤が新加入。第4ライダーには昨年は第1戦で代役参戦した奥田が起用されることに決まった。また、2025年シーズンは「SSTクラスのシリーズチャンピオンを目標に努力を重ねていく」としている。

　チームの挑戦を支える大久保と渡辺、将来有望な若手ライダーとして加わった伊藤、安定感ある走行で24時間レースを支える第4ライダーの奥田により、経験値が増えた2年目はさらにトップの戦いを見せてくれるだろう。まずは昨年達成できなかった24時間レースでの完走を目指すことになる。

■大久保光
「今年もチーム・エトワールから、世界耐久選手権スーパーストッククラスに参戦することが決まりました。まずは、市川監督をはじめ、チームスタッフの皆様、スポンサーの皆様、そして日頃から応援してくださっているファンの皆様に心より感謝申し上げます。昨年は参戦1年目ながら、世界一にあと一歩というところまでたどり着くことができました。しかし、まだ24時間レースを完走できていないという課題も残っています。今年は、まず開幕戦のル・マンでチーム一丸となり、良い成績を残すことを目指します。そして、最終的にはチャンピオン獲得を目標に全力で挑みます。応援をよろしくお願いいたします」

■渡辺一樹
「2025年シーズンもチーム・エトワールで参戦させていただくことになり、早くも開幕戦のル・マンが待ち遠しいです。2024シーズンは、生まれたばかりのチームとして、EWCへの挑戦は本当に大きな試練だったと思います。それでも、多くの方々のご協力のおかげで、最終戦ではチャンピオン争いに手が届くところまで来ることができました。今シーズンは、昨年取り逃がしたチャンピオンタイトルを獲得するため、一つひとつの結果にこだわり、チーム全体で目標を共有し、一丸となって戦っていきたいと思います。今年も応援よろしくお願いいたします！」

■伊藤元治
「新しいチームに声をかけていただき、本当にうれしく思います。10年計画でEWCのトップチームを目指すというこのプロジェクトには、市川代表の熱い情熱を感じています。昨年にチームスタッフとして得た経験を生かし、今度はライダーとして先輩方から多くを学んでいきたい。このチームだからこそ、新たな可能性を見いだせると信じています。今は、とにかくル・マンで走ることを純粋に楽しみにしています。今年も応援よろしくお願いいたします！」

■奥田教介
「昨シーズンは、開幕戦のル・マンで代役として参戦させていただき、その後はレースの裏方スタッフを務めていました。その間も『自分が走りたい』という思いがますます強くなっていましたので、今シーズン第4ライダーとして起用していただけたことをとても嬉しく思っています。ル・マンとボルドールはすでに経験しているコースですので、昨年以上のパフォーマンスを発揮できるよう、全力を尽くしたいと思います。今年も応援をよろしくお願いいたします」

■市川貴志（チーム代表）
「2025年シーズン、チーム・エトワールとしてまた新たな冒険に挑むことができ、大変嬉しく思っています。ライダーやスタッフたちの努力はもちろんですが、私たちを支えてくださるファンの皆さまの存在があってこそ、この挑戦が可能になっています。今年も世界最高峰の耐久レースで良い結果を残すべく、チーム一丸となって全力で取り組んでいきます。これからも変わらぬご支援をいただければ幸いです。ともに戦い、ともに楽しみましょう！」