石破茂首相の施政方針演説など政府4演説に対する各党代表質問が28日午前、参院本会議でも始まった。首相は同性婚導入について「国民各層の意見や国会議論、訴訟の状況を注視する必要がある」として慎重な姿勢を示した。
同性婚導入を訴える当事者の声について「十分承知している」とも語った。立憲民主党の水岡俊一参院議員会長への答弁。
水岡氏は自民党派閥の裏金事件を巡り、政治倫理審査会での関係議員による弁明で説明責任が十分果たされたと考えるかをただした。首相はこれには答えず、「検察による厳正な捜査が行われ、自民としても可能な限り調査し、国民に説明してきた」と理解を求めた。
国会議員の候補者や議席の一定割合を女性とする「クオータ制」を巡っては、憲法上の課題も指摘されているとして、「各党・会派でさらなる議論を賜りたい」と述べるにとどめた。
憲法改正に関し、首相は「自衛隊について、いまだに違憲論があることは大変残念だ」との認識を表明。自民内で積み重ねてきた議論をさらに進める方針を示した。自民の武見敬三参院議員会長への答弁。
代表質問が始まった参院本会議=28日午前、国会内