今回のお仕事ハックは「副業に向いている人と向いていない人の違いが知りたい」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
副業に向いている人と向いていない人を教えて
昨今の物価高もあり副業を考えているのですが、実際上手くできるものなのでしょうか? 一応、本職ではSNS運用をしていることもあり、副業はSNSマーケティングのような仕事ができたらと思っています。でも実際めんどくさがりな私が本職とうまく両立できるのかが不安です。副業に向いている人と向いていない人の違いはありますか?(広報/20代)
いまだかつて、これほど多くの人が副業をする時代があっただろうか? いや、ない。
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と、実は前にもこの書き出しで記事を書いたことがあります(笑)。連載「#令和のマネーハック」シリーズの「アラサー女子におすすめの副業とは?」という記事です。今なお副業人気は衰えないので、またこのフレーズが浮かんでしまったのでした。
ただ、テーマが微妙に違います。前回は「どんな人にどんな副業が向いているか」。今回は「副業が向いている人と向いていない人の違い」。
つまり、そもそも副業が向いていない人もいるよね? という指摘が含まれているわけです。スルドイっ。
確かに、皆が皆、副業に向いているわけではないかもしれません。
じゃあ、副業に向いている人ってどんな人? 細かいことを挙げていけば色々あると思いますが……
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目先の稼ぎにとらわれず、その副業を楽しめる人!
結局のところ、こういう人じゃないかと。
「初心者でも大丈夫」「未経験でも稼げる!」などの煽り文句が巷には溢れています。が、当然ながら現実はそんなに甘くない。すぐに稼げて安全でキツくない副業があったら皆やっていますよね。
もちろん、中には副業が成功している人もいます。なぜ成功できたかというと、三日坊主や一ヶ月坊主にならずに続けられたからでしょう。
じゃあ、なぜ続けられたかというと、その副業に「楽しい」と感じられる瞬間があるからだと思います。
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楽しいにも色々あって、例えば「誰かのためになっていると実感できる」「スキルが身についてきたのが分かる」なども、「楽しい」につながります。
本職の場合、楽しくなくても続けられている人は多いですが、それは生きていくために必要なお金を稼ぐという明確な目的があり、一定額が保証されているから。
一方、副業で最初から安定した稼ぎを得られることは稀。まずは覚えること、慣れること、学ぶことなどで精一杯だと思います。どんな職種であれ。
ただ、その副業が本職にリンクした仕事内容であれば、これまでの経験を生かせるので、比較的スムーズに進められる可能性は高いでしょう。
ところが。そうなると今度は別の問題が発生することがあります。「うまくやれている割に稼げない」「なんかこの仕事、安い気がする」。
そう、「割に合わない」というやつです(ガーン)。 「これなら本職を頑張った方がいいじゃん!」みたいな。
でもそんな時。その副業に、本職にはない楽しさがあれば、「そこまで稼げるわけじゃないけど、まあいっか」と思える。とんでもなく手間がかかる仕事でなければ。
で、コツコツと続けていくうちに、少しずつ収入が増えていったりもする。上がったり下がったりはあっても、ゼロになることはなくなったりもする。
……と、色々な実例を見てきた上で思います(笑)。
ちなみに、副業が楽しいわけじゃなくても頑張れる人、いるにはいます。例えば、本職が危うい、もしくはこれから危うくなると感じている人。「このままだと生活が成り立たなくなる」という危機感を持っている人は必死にならざるを得ません。
ただ、そういう人は副業というより新たな本職を見つけたい、乗り換えたい人かなと。なのでやっぱり副業としてなら、楽しさは大事だと思います。
めんどくさがりだから本職と両立できるか不安、とのことですが。本当のめんどくさがりに広報やSNSの仕事はできないと思うので、たぶん大丈夫です(笑)。何か一つでも本職にはない楽しさを感じられれば、きっと続けられますよ!
Point.
・副業が向いている人は、その副業を楽しめる人 ・生活費を本職で稼げている場合、副業では稼ぐことに必死になりづらいため、楽しくないと続かない ・楽しみながら続けられれば、高額ではないかもしれないが収入を得られるようになる ・本職を生かせる副業の場合、「割に合わない」と感じる可能性もあるが、本職にない楽しさがあれば続けられるはず
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
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