セルバが運営する「キャリアクラフト」はこのほど、20〜40代の社会人男女300名に「出世意欲」に対するアンケートを実施しました。
「最近の若者はプライベート重視で出世をしたがらない」という声を聞いたことはありませんか?
確かに職場の若手社員に、出世や昇進に対してガツガツしていない印象を持つ人は多いかもしれません。
しかし、出世することで給与が上がったり、仕事の幅が広がったりするなどメリットがあるのも事実です。
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今回の調査では、人々が自分のキャリアと出世についてどう考えているのかを明らかにしまています。
*なお、同アンケートでは、「一般社員」を役職なし・主任・係長、「管理職」を課長以上の役職と定義しています。
■社会人の約7割は「出世を望んでいない」
社会人300人に「会社で出世したいか」を聞いたところ、最も多かった回答は「出世したくない」(125人)の42%でした。
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「どちらでもよい」(87人)と合わせると、約71%の社会人が出世を望んでいない(出世意欲がない)ことがわかります。
◇出世したくない派の理由
・管理職になっても給与はさほど上がらないし、実質的には待遇が低下すると考えるから(30代女性、一般社員) ・今以上に仕事が増えてプラス部下の配置まで見ないといけないのは、精神的にきついからです(40代男性、主任) ・上司の働いている姿をみると仕事への責任もあり、よりサービス残業が増えるので家庭がないがしろになる恐れが強いため(40代男性、主任)
◇どちらでもよい派の理由
・出世に関してそれほど興味はなく、給料がもらえて生活できればそれでいいと思っているから(30代男性、一般社員) ・自分からはこれ以上の出世の希望はしませんが、打診されたら受けると思います(30代男性、係長) ・今の役職に不満はないため(30代女性、主任)
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一方、「出世したい」と回答したのは全体の29%でした。
彼らが出世に意欲的な理由は、「キャリアアップがしたい」「給与を増やしたい」でした。
◇出世したい派の理由
・20代のうちはキャリアを積みたいので仕事優先で生活をしたいからです(20代後半女性、一般社員) ・会社を気に入っているので、ゆくゆくは上層部になれたら理想だと思っているから(40代男性、課長) ・子どもに教育費がかかるので、もう少しお給料が増えてほしいからです(40代女性、一般社員)
■意外と若者のほうが「出世したい」割合が大きい
「いいえ」(出世したくない)と回答した割合は全年代で40%付近をキープをしており、社会人の5人に2人は出世を望んでいないことがわかります。
一方、「はい」(出世したい)と回答した割合に注目すると、20代が40%と最も大きい割合になりました。(30代は30%、40代は24%)
このことから、「最近の若者は出世したがらない」という意見は必ずしも正しくなく、全世代で出世意欲が減少していること、若者の方が出世意欲が高いことがわかります。
■30代はワークライフバランスではなく、プライベート重視の傾向
仕事とプライベートの理想のバランスを聞いた結果、50%が「仕事よりプライベート」を優先させたいと答えました。
「どちらも充実させたい」が44%と僅差に迫りますが、最近はプライベート優先の生活を好む人が多いようです。
ちなみに年代別に見ると、30代が最もプライベートを優先する割合が大きくなりました。
「プライベートより仕事」派はどの世代でも最も少ない割合になりましたが、若い世代になるほど若干その割合が大きくなっています。
■調査概要
出世に関する実態調査
調査期間:2025年1月6日〜1月13日 調査期間:クラウドワークスを利用した自社調査 調査対象:正社員として企業に勤めている20〜40代の社会人300名 有効回答数:300 出典元:https://www.selva-i.co.jp/career_craft
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