長編デビュー作『第三夫人と髪飾り』が世界の映画祭で数々の賞を受賞したベトナムの新鋭アッシュ・メイフェア監督『その花は夜に咲く』から予告編が解禁となった。
アッシュ・メイフェア監督が、望まぬ性に生まれたサンと、ボクサーのナムとの愛の軌跡を、監督自身の中学時代の経験や記憶、トランスジェンダーの友人をモデルに、鮮烈なラブストーリーとして創り上げた本作。
この度解禁する予告編は、眠るサン(チャン・クアン)の傍らで「お前はもう完璧な女だよ」と呟くナム(ヴォー・ディエン・ザー・フイ)のどこか哀しげな姿から始まる。
そして愛し合う2人が直面する困難が映し出され、手術費用のために街のフィクサー、ミスター・ヴーンと逢瀬を重ねるようになるサンの憂いに満ちた表情が胸を打つ。
予告編の中盤、すれ違っていく2人の前にある女性が現れ、その愛の物語に嫉妬や裏切り、焦りや不安が影を差し始め、大きな渦に飲み込まれていく様が描かれる。
ラストは「愛し合う二人にこの街は残酷」という印象的なキャッチコピーで締められ、2人に待ち受ける物語を暗示させる予告編が完成。
また、『侍タイムスリッパー』にも出演する日本の名バイプレイヤー、井上肇が圧倒的な存在感でミスター・ヴーンを演じている。
本日1月29日、ベトナムの旧正月(テト)の元旦に、予告編と併せ、新たな登場人物や90年代ベトナムの息遣いを感じられる場面写真6点も解禁された。
『その花は夜に咲く』は3月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。
(シネマカフェ編集部)