プロレスラーの木村花さんがフジテレビの番組に出演後、誹謗中傷に遭い命を絶った問題で、母親の響子さんが記者会見で、中居正広さんと女性とのトラブルをめぐるフジテレビの対応について、「起こるべくして起きている」と話しました。
プロレスラーだった木村花さんは2020年5月、フジテレビの番組で放送された立ち振る舞いをめぐってSNS上で誹謗中傷に遭い、その後、自ら命を絶ちました。
母親の響子さんはフジテレビなどを相手取り総額1億4000万円あまりの賠償を求める訴えを起こしていて、響子さんはきのう(29日)、裁判の進捗状況を説明する記者会見を開きました。
そのなかで響子さんは、中居正広さんの女性とのトラブルをめぐるフジテレビの対応について、「起こるべくして起きている」と指摘しました。
亡くなった木村花さんの母・響子さん
「花のことがあった2020年に大企業として、影響力をもつ放送局として、それをきっかけに生まれ変わることができたんじゃないか。人権という意味では同じ問題、地続きの問題だと思っています」
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木村花さんの訴訟については、提訴から2年が経ちながらもフジテレビが真相究明に必要な証拠の提出に応じていないと説明し、「責任を果たさず事件を風化させることを考えているようにしか感じない」と批判しました。
フジテレビはJNNの取材に対し、「本件は訴訟中であり司法の判断にゆだねております。原告のご主張をうかがいながら、本件については引き続き真摯に向き合ってまいります」としています。