51年ぶり「多数決」による参考人招致決定　安倍派の元会計責任者　自民党の裏金問題めぐり　衆院・予算委員会

自民党の裏金問題をめぐり、衆議院の予算委員会はきょう、安倍派の元会計責任者の参考人招致について、野党側の賛成多数で決定しました。予算委員会で「全会一致」ではなく、参考人招致が決まるのは51年ぶりです。国会記者会館から中継です。

自民党が参考人招致に反対した一方、公明党は退席して採決には加わらず、予算案の実質的な審議を前に、与党の足並みが乱れる展開となっています。

安住淳 予算委員長
「起立多数、よってそのように決しました」

衆議院の予算委員会はきょう午前、野党の賛成多数で安倍派の元会計責任者の参考人招致を決定し、「全会一致」の原則は51年ぶりに崩れました。

自民党　井上信治 与党筆頭理事
「大変遺憾に感じております。数の力による議事運営は、これから厳に慎んでいただきたいと強く思います」

一方、多数決による判断を提案した安住予算委員長は「一つ大きな山を越えた」と述べました。

安住淳 予算委員長
「私はこの結果は了としたいと思いますし、他方で反省を込めて言えば、もう少し努力をして、全会一致が本当は望ましかったとは思います。今後、このことは前例にはしない」

参考人招致は来月10日に実施する予定ですが、元会計責任者は欠席する意向で、実現するか不透明な状況となっています。