オスカー候補作『リアル・ペイン』着想源は“ウェブ広告”だった! ジェシー・アイゼンバーグが明かす

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2025年01月30日 14:10  クランクイン!

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映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』メイキング  (C)2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
 第97回アカデミー賞に助演男優賞(キーラン・カルキン)と脚本賞(ジェシー・アイゼンバーグ)の2部門でノミネートされている映画『リアル・ペイン〜⼼の旅〜』が31日から全国公開される。本作は、『ソーシャル・ネットワーク』でブレイクし、『僕らの世界が交わるまで』で監督デビューを果たしたジェシー・アイゼンバーグが、監督・脚本・製作・出演の⼀⼈4役をこなしたロードムービー。かつて兄弟同然に育ち、近年は疎遠になってしまった従兄弟のデヴィッドとベンジーが数年ぶりに再会、亡くなった最愛の祖⺟をしのぶため、彼⼥の故郷ポーランドを旅する姿を描く。そんな本作の製作秘話をジェシーが明かす特別映像が今回クランクイン!先行で公開。実はこの物語の着想源がウェブ広告だったと明かしている。

【動画】エマ・ストーンも登場! 『リアル・ペイン』製作秘話を明かす特別映像

 今回公開されたのは、ジェシーが本作の製作秘話を明かす特別映像。「何ヵ月もPCに向かい、疎遠になったいとこの物語を練ってたけど行き詰まってた。そんな時に偶然オンライン広告を見たんだ。昼食付きの“ホロコーストツアー”さ」と軽やかに語るジェシーは、物語の着想を得たのがまさかのウェブ広告であることを告白している。

 そんな彼は劇中、ニューヨークでデジタル広告の仕事に就くデヴィッド役を演じていて、随所にユーモアを散りばめる抜群のコメディーセンスを本作で披露している。

 そんなジェシーに欠かせない頼れる相棒となったキーラン・カルキンは、劇中でもデヴィッドの従兄弟であるベンジー役を快演。最愛の祖母を偲ぶためのポーランド・ツアーへと、共に参加する。「脚本が完璧で即決した。“この役なら分かるし、なりきれる”とね」と、キーランは本作出演に強い意気込みを持って臨んだそう。

 誰とでも打ち解けることができるチャーミングさもありながら、素直で自由すぎる部分もあるクセ強なキャラクターとなったベンジーは、キーランにとって史上最高の演技に到達したハマり役と言っても過言ではない。事実、第82回ゴールデングローブ賞映画部門で助演男優賞を受賞したほか、第97回アカデミー賞助演男優賞にももちろんノミネート、オスカー獲得に大きな期待が集まる最有力候補だ

 映像内には本作のプロデューサーを務めるエマ・ストーンも登場し、「ジェシーはとても率直で明快で頭の回転が早い。彼の脚本は雄弁で情景が浮かぶ」とジェシーの才能を称賛。プロデューサーとして絶大な期待と信頼を寄せている様子が映し出されている。

 さらにキーランも本作の撮影現場について「皆で作る姿勢がいい。製作者に意見を求め、撮影技師にショットの相談をし、俳優の考えも聞く」と振り返っており、あらゆる面で才幹を必要とされたジェシーの実力に舌を巻いている。

 ジェシーは本作の製作を経て「本作では珍しく全部を脚本どおり実現できた。まるでこの映画を作るのが運命だったかのようだ」と明かしており、ジェシー自身にとっても特別な作品になったと言えるだろう。

 ちなみに、ジェシーは今回のアカデミー賞脚本賞のノミネートを受け、「私の脚本がこんなにも大きな評価を受けたことに、信じられない思いと深い感謝の気持ちでいっぱいです。最初はスクリーンプレイソフトに入力するのが怖くて、メールの下書きに書いていたのですが、実際に映画になるとは思っていませんでした。それが現実になったことも信じがたい中で、最も意味があると感じたことは、観客に深く響いたことです。この物語を信じてくれたアカデミー、サーチライト、そして素晴らしいプロデューサーであるアリ・ハーティング、デイヴ・マッカリー、エマ・ストーンに感謝します」と喜びを明かしている。

 映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』は1月31日より公開。
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