1月30日、スズキはジムニーシリーズ史上初の5ドアモデル『ジムニーノマド』を追加し、4月3日からの発売開始を発表した。
ジムニーは、その小柄な車体ながら本格派クロスカントリーで有名なジープやトヨタランドクルーザーと同じ、ラダーフレーム構造とパートタイム四輪駆動を搭載することで『どこへでも行ける』と乗員に思わせてくれるほどに高い悪路走破性が魅力のコンパクトカー。1970年の初代登場以来、1981年に2代目、1998年に3代目、そして現行型となる4代目が2018年に登場してからも、幅広い世代から愛され続けている一台だ。
また、持ち前の堅牢さや悪路走破性はラリーといったモータースポーツでも真価を発揮し、2022年のJRC全日本ラリー選手権にキャロッセがジムニーをエントリーさせたほか、2023年にはアフリカ大陸を舞台にしたラリーレイド『アフリカ・エコレース』に菅原義正がジムニーで参戦し、完走を果たしている。
今回ラインアップに加わったのは、これまで歴代を通じて3ドアのみの展開だったジムニーにとって初めての5ドアモデルで、すでにインドで2023年に発表・発売されていた“ジムニー5ドア”が日本にも導入されたかたちとなる。
エンジンは3ドアの『ジムニーシエラ』と同じ1.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、ジムニーの特徴ともいえるFRレイアウト、副変速機つきパートタイム四輪駆動、リジットアクスル式サスペンションなどのレイアウトを継承したうえで、新たに開発されたノマド用ラダーフレームを採用。あわせてホイールベースが340mm延長され、特徴であるリヤドアを採用したことで、ゆとりのある後席空間と荷室空間が確保されている。乗車定員は4名だ。
ボディカラーはジムニーシリーズ初登場となるシズリングレッドメタリックとセレスティアルブルーパールメタリックなどを設定し、ジムニーのキャラクターに合う本物感あふれる全6色のカラーバリエーションが用意された。
これまでジムニーの長所だったポイントに加え、高い直進安定性とより広がった荷室により、アウトドアやサーキット遠征などあらゆる場面で活躍できる、まさに“頼れる相棒”というべきジムニーノマドの価格は、5速マニュアルトランスミッションモデルが265万1000円、4速オートマチックモデルが275万円(いずれも税込)とされた。詳細は以下の公式サイトまで。
・スズキ・ジムニーノマド公式サイト:https://www.suzuki.co.jp/car/jimny_nomade_jimny_sierra/
■スズキ・ジムニーノマド 諸元表
諸元数値全長×全幅×全高3890×1645×1725mmホイールベース1200mm最低地上高210mm車両重量1180kg(※5MT仕様)エンジン形式1.5リッター直列4気筒 自然吸気最高出力102PS/6000rpm最大トルク130Nm(13.3kgm)/4000rpm使用燃料レギュラーガソリン懸架方式前後3リンクリジットアクスル式コイルスプリング乗車定員4名