自民党の裏金問題をめぐり、国会ではきょう、安倍派の元会計責任者の参考人招致を野党の賛成多数で決めました。去年の衆院選で与党が惨敗した結果、国会は全く先の読めない展開となっています。
安住淳 予算委員長
「起立多数、よってそのように決しました」
けさ開かれた衆議院の予算委員会。多数を占める野党側の賛成で安倍派の元会計責任者の参考人招致が決定しました。
予算委員会で「全会一致」の原則が崩れるのは1974年以来51年ぶりで、招致に反対した自民党は憤りをあらわにしています。
自民党 井上信治 与党筆頭理事
「大変遺憾。数の力による議事運営ということは、これから厳に慎んでいただきたいと強く思います」
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一方、公明党は退席して採決には加わらず、異例にも与党内で対応が分かれることに。
公明党は当初、自民党側に対して招致に賛成する方針を伝えていましたが、連立への悪影響を懸念し、最終的には退席を選択しました。
安住淳 予算委員長
「速やかに出頭いただき、参考人質疑が行えるようにご決断を願えれば」
決定を受け、立憲民主党の安住予算委員長は元会計責任者に対し、来月10日をめどに委員会に出席するよう要請することを明らかに。ただ、元会計責任者はすでに要請には応じない意向を示しているため、実現するかは不透明です。
参考人招致をめぐり、与野党の攻防が激化したことで新年度予算案の審議日程にも遅れが発生するなど、国会対応に四苦八苦する石破政権。党内からはこんな苦言も…
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自民・ベテラン議員
「各党との話し合いは芝居・歌舞伎のように上手くやらないと」
あすから新年度予算案の実質的な審議が始まりますが、「何が起きるかわからない国会だ」といった声が与野党双方からあがるなど、少数与党で臨む石破政権にとって苦しい毎日が続きます。
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