【写真】玉城裕規、『里見八犬伝』座長・山崎賢人は「存在が太陽だった」
本作は、2013年に劇団オレガユナイテッドによって上演され、当時連日満席となり話題を呼んだ舞台『Not beer but low-molt beer』の映画化。認知症だった瀧ハルエの通夜の日に集まった4人が、ハルエの財産を巡り嘘を繰り広げる小さな奇跡の物語だ。脚本を舞台版と同じく佐渡ツムジが手がけ、映画『NOT BEER』として新たに構築した。
人の良い詐欺師の鮫島とその舎弟・押切は、亡き夫の資産で暮らす老婦・ハルエと純金の入れ歯の買い取りを苦戦しながらも取り付ける。が、約束の日に買取に訪れると、なんとハルエの通夜が行われていた。通夜を聞きつけて集まってきたハルエの孫の早妃や弁護士の辻と居合わせることになり、帰るに帰れない状況に。
そんな中、ハルエから預かった遺言書を辻が読み上げると、20時の時点で通夜に残っている人が財産を相続する権利がある事が判明。偶然相続権を得た4人は、一夜の騙し合いを始める。財産は誰の手に渡るのか? そして遺言に込められたハルエの想いとは…。
主人公の詐欺師・鮫島優役を演じるのは、2010年にJapan Anime Liveにて演じた『NARUTO -ナルト-』のサスケ役で話題を呼び、舞台『刀剣乱舞』小鳥丸役や『弱虫ペダル』初代・東堂尽八役を務め、2023年1月にはドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)に出演するなど、多くの舞台やテレビドラマに出演している玉城裕規。
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そのほか、孫の二階堂早妃役に、映画『夜のまにまに』、『くすぶりの狂騒曲』の永瀬未留。遺言書を持ってくる弁護士・辻和成役に、『JOINT』、『沈黙の艦隊』、『金子差入店』の伊藤慶徳。そして瀧ハルエを、宮城県登米市が制作したPR動画「登米無双 2」の“おばあちゃん無双”トメ役で話題を呼んだ金子早苗が演じる。
本作は舞台版同様、「瀧ハルエ」の通夜の1日をメインに描いた“ワンシチュエーション” もの。映画化にあたり、登場人物たちのサイドストーリーが描かれ新たな作品となった。コメディなのか、サスペンスなのか、はたまたヒューマンドラマなのか? ジャンルを越えた至極の72分間。鑑賞後には人の繋がり、そして家族の大切さが心に沁み入る。
この度、公開日が決定したことを記念して、本作が初の商業映画監督作となる中川寛崇監督と、舞台の時に押切淳平を演じ、本作ではプロデューサーを務める川又崇功よりコメントが到着。
中川監督は「主演を演じてくださった、鮫島役の玉城裕規さんと押切役の相馬理さんをはじめ、キャストの皆さんもそれぞれのキャラクターを見事に体現し、物語に深みと温かさを与えてくださいました。特に、鮫島と押切のコンビが繰り広げる会話劇は、本作の大きな見どころです。撮影現場では笑いが絶えず、編集作業中には涙をこらえる場面もありました」と、役者陣をたたえる。
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プロデューサーの川又は「クラウドファンディングでご支援いただいた皆々様、この3年の間に『NOT BEER』を知り、応援して下さっていた方々のおかげでようやく公開出来ることとなりました。本当にありがとうございます。長らくお待たせしておりましたが、ご期待にお応えできる作品になったと心から自信を持ってお届けします。ぜひ劇場で、この映画と再会してください。この特別な瞬間を共有できることが、僕たちにとって何よりの幸せです」と、喜びいっぱいに語っている。
映画『NOT BEER』は、5月30日よりシネマート新宿にて公開。
※中川寛崇監督と、プロデューサー・川又崇功のコメント全文は以下の通り。
【コメント全文】
■中川寛崇(監督)
このたび、僕の初めての長編商業映画が劇場公開される運びとなりました。映画館という特別な場所で、皆さまに作品をお届けできることを心から嬉しく思います。本作の制作には、学生時代に共に映画を学んだ仲間たちがスタッフとして参加してくれました。彼らの情熱や創造力に支えられ、劇場公開という夢に見ていた瞬間が現実となり、本当に幸せです。
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本作は一見すると騙し合いをテーマとした物語に見えますが、その裏には人間関係、信頼、そして嘘の本質が描かれています。この物語が、観てくださる皆さまの心に色々な感情や新しい発見を生み出してくれることを願っています。ぜひ劇場でご覧いただき、鮫島たちの“完全に計画通り…とはいかない”物語をお楽しみください。
■川又崇功(プロデューサー)
公開日の2025年5月30日から丁度3年前に作った映画「NOT BEER」。クラウドファンディングでご支援いただいた皆々様、この3年の間に「NOT BEER」を知り、応援して下さっていた方々のおかげでようやく公開出来ることとなりました。本当にありがとうございます。長らくお待たせしておりましたが、ご期待にお応えできる作品になったと心から自信を持ってお届けします。
「NOT BEER」の公開という夢を叶えてくれた皆様は、この映画の「共宴者」です。その共宴者の輪がこれからもっともっと広がることを心から願っています。ぜひ劇場で、この映画と再会してください。この特別な瞬間を共有できることが、僕たちにとって何よりの幸せです。本当にありがとうございます。そして、映画館で乾杯しましょう!