WEC世界耐久選手権のLMGT3クラスに参戦しているプロトン・コンペティションは、同カテゴリーでの2度目のシーズンに向け、ドライバーラインアップを刷新。2台の『フォード・マスタングGT3』をドライブする、計6名のメンバーを1月30日に発表した。
アイアン・リンクスが走らせる『メルセデスAMG GT3エボ』でWEC・LMGT3クラスにフル参戦するクリスチャン・リードが率いるドイツ籍のチームは、引き続き昨季2024年にデビューしたマスタングGT3をレースカーに用いる。
しかし6名のドライバーのうち継続起用となるのは、フォードのファクトリードライバーであるベン・バーカーとデニス・オルセン、そしてFIA国際自動車連盟のドライバーレーティングにおいてシルバーに分類されているジャンマルコ・レボラートだけとなっている。
バーカーは、最近ミシュラン・ドバイ24Hで優勝したベン・タックと、ブロンズレーティングのポルトガル人ドライバー、ベルナルド・ソウザとともに77号車フォードをドライブする予定だ。
37歳のソウザは、これまでのキャリアで主にラリー競技に出場してきたが、2012年にインターナショナルGTオープンに参戦。昨シーズンはイベリア・スーパーカー・シリーズでトヨタGRスープラGT4エボをドライブした。
プロトンのもうひとりの新しいブロンズドライバーはステファノ・ガットゥーゾだ。彼は母国イタリアで豊富な経験を持つジェントルマンレーサーであり、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパや、同じくSROモータースポーツ・グループが運営するIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジにも出場。2018年にはスパ24時間レースに挑戦した。
そんなガットゥーゾは、同胞のレボラートと、先週末アメリカ・フロリダ州で開催されたデイトナ24時間レースでマスタングGT3を駆りGTDプロクラスのウイナーとなったオルセンと新たにチームを組む。レボラートは、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でプロトンの55号車フォードをドライブしたほか、WECの2024年最終戦で同チームの加わり88号車をドライブした。
ソウザとガットゥーゾの両名は、昨年11月にバーレーンで行われたWECルーキーテストに参加しており、プロトンとテストを行っている。
ドライバーラインアップが明らかにされた30日には、新しいマシンカラーリングも公開された。プロトンの車両は昨シーズン77号車がライトブルー、88号車がブラック×ゴールドのリバリーだったが、今季はフォードのトレードマークであるレッド、ホワイト、ブルーを含むミラーデザインを特徴とするデザインが採用されている。