【写真】山崎育三郎、落語家役に再挑戦
本作は、戦前から平成に至る落語界を舞台に、人々の多彩な生き様を描いた漫画『昭和元禄落語心中』のミュージカル化作品。過去にドラマ『昭和元禄落語心中』に出演した山崎が、「ぜひミュージカルにしたい!」と思い立ち、同じ事務所の明日海、古川に声をかけたことで企画が実現した。
山崎は「今から7年前に僕はNHKの方でドラマ『昭和元禄落語心中』という作品に出させていただきまして、その撮影というのが、色んなドラマの作品に携わせていただいた中で、最も苦しい、辛い思い出の方が多い作品」と吐露。その理由を「役を演じる以外に、古典落語を9演目覚えなければいけない。ちょうどクランクインする直前まで、ミュージカル『モーツァルト!』という作品をやってましたので、モーツァルトをやりながら天才落語家を演じなきゃいけない、ということで」と振り返った。
その上で、「この落語を覚えて、現場でもエキストラの人たちが300名とかいらっしゃる中で、落語を披露したりする中で、何か自分の中で『これを舞台にしたい』というのが心の中にありました」と告白。「その思いをずっと持って、7年経つんですけれども、ちょうどこのお二人と作品を作るという話になった」と続け、「この三人でミュージカルを作る時に、僕は『昭和元禄落語心中』をやりたいんだ、と。そこにお二人も賛同してくださって、この話がスタートしました」と経緯を説明した。
また、「落語と歌を歌うということはすごく似ているというか、共通するものがあって。歌も、音楽が流れて歌い出すと、本当に細い糸がずっと繋がっていくように、気持ちが途切れないという風に歌を歌っていくんですが、落語も一度しゃべり始めたら、その緊張感だったり、時に早くしゃべってみたり、引いてみたり、大きい声を出したり小さい声が出したり。これはすごく音楽的で、長く落語をしゃべっていると、歌を歌っているのと同じような感覚になる」と自身が思う、落語と歌の共通点を説明。
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ミュージカル『昭和元禄落語心中』は、2月28日〜3月22日に東京・東急シアターオーブにて、3月29日〜4月7日に大阪・フェスティバルホールにて、4月14日〜23日に福岡市民ホール・大ホールにて上演。