ハミルトン、フェラーリF1マシンへの適応を進める。クラッシュ時には新たなペダルレイアウトをテストか

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2025年02月02日 07:40  AUTOSPORT web

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フェラーリF1バルセロナテスト ルイス・ハミルトン(フェラーリSF-23)
 ルイス・ハミルトンがスペイン・バルセロナでのテスト2日目にクラッシュした後、スクーデリア・フェラーリは、その日の午後、シャルル・ルクレールが走る予定だったセッションを断念した。しかし一部の人々の推測とは異なり、このアクシデントの状況はそれほど深刻なものではなかった。

 1月29日の午後の走行を取りやめた理由は、クラッシュによるダメージが大きすぎたからではなかった。

 ハミルトンがクラッシュしたのは、カタロニア・バルセロナ・サーキットのターン12で、このコーナーは長く、低速の右コーナーで、非常に高速なコーナーに続いている。ハミルトンはアンダーステアによりコース外に出てしまい、2023年型マシンSF-23の左フロント部をタイヤバリアに衝突させた。

 フェラーリの関係者によると、ハミルトンは、スロットルを開けた際に、予想していたほどフロントのグリップが得られず、左側のタイヤがグラベルに乗り上げ、タイヤバリアへの衝突を避けることができなかったという。しかしマシンは、セッション終了まで2、3時間という段階で、完全に修復された。

 修理作業には、グランプリの週末よりも時間がかかった。グランプリ時にはメカニック・クルーが2組いるところ、テストの現場には1組しかいなかった。また、グランプリ中のような緊急性もなかった。そのため、メカニックたちは、組み立て直したマシンが完全に元の状態に戻るよう、着実に作業を進めた。

 一方、この日の午後は、非常に曇っており、霧も出て、視界が悪化していた。そのため、マシンの修理が終わった後も、ルクレールがコースに出ていくことはできなかった。チームはこの日の走行を諦め、翌週、バルセロナで行われる2026年プロトタイプタイヤの開発作業でコースに復帰することを決めた。

 2月4日と5日に行われるピレリのタイヤテストでは、テスト用に改造された2024年型SF-24が使用される。フェラーリは、旧型車テストTPCでレースドライバーたちに割り当てられた1000kmの距離の残りを消化するため、タイヤテストの翌日に、SF-23でのテストを実施する可能性がある。

 一方、1月最終週のテストでハミルトンは、彼にとって初めてのペダルレイアウトを試していたことも分かっている。ハミルトンが前週フィオラノで使用したペダルに満足していなかったため、チームは彼の好みに合わせて再設計した。しかしこの新しいレイアウトに慣れるには、少し時間が必要だった。

 このことがコースアウトの要因としてどの程度影響したのかは、ハミルトン本人にしか分からない。しかしマラネロでは、すでに新しいパーツの製造が進められており、彼が次回SF-23でテストを行う前に、マシンに組み込まれる予定だ。ハミルトンが新加入したフェラーリで快適に走れるようになるためには、まだ微調整が必要であるようだ。

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