ミュージシャンで俳優のGACKT(51)は言う。1日の睡眠時間は3時間、と。
尋常ならざるライフサイクルを形成したのは「自分は周りよりも劣っている」という劣等感からだった。
ボクは器用ではない
「寝たいときに寝て、起きるのは大体3時間後。20代後半からこのスタイルで、時間に関係なく眠たくなったら寝る。ほかの人よりも起きている時間が長い分、精神年齢はどんどん加速している気がするけれど…」
10代の頃は惰眠を貪るのが好きだった。しかしプロのミュージシャンになるために上京してから生活様式を一変させた。
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「ボクは自分がボーカリストとしての才能に溢れているとは思っていなかったから、他の人が1日2時間トレーニングをしているのであれば、ボクはその3倍やらなければダメだと。そう考えると時間が足りなくなって、削れるところはどこかと考えた時に睡眠時間しかなかった。21歳くらいから睡眠時間を削り始めて、26歳の頃までには3時間睡眠がコンスタントになった」
折りしも当時はバンドムーブ全盛期だ。
「自分の知っているだけで周りに500組くらいのバンドがいて、その中で生き残るためには歌が上手いなんてボーカリストとして当たり前のことだった。表現するために身に付けなければいけないものは沢山あって、でもボクはそこまで器用ではないから習得まで時間がかかる。ならば寝ないで努力するしかないと。ただそれだけの話だよ」
26年口にしていない好物は
睡眠時間を削って培われた表現者としての努力のたまものの一つが、50代とは思えぬ引き締まった肉体美。不良アクション映画『BLUE FIGHT 〜蒼き若者たちのブレイキングダウン〜』(1月31日公開)では10代の若手俳優を相手に、しなやかかつスピーディーなアクションを披露している。
その肉体を維持するために、「1日1食、炭水化物は控える」という20代後半から始めた食事制限を現在も続けているという。
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GACKTは、この世で一番好きな食べ物を「やっぱり…お米かな」と挙げるも「かれこれ26年間食べてない」と禁欲的過ぎる状況を告白する。「ボクは昔からお米が大好きだけれど、それをやめないと自分の理想とする肉体は手に入らない。そもそも手に入れたいと思ったものが簡単に手に入るなんて…面白くないだろう?」とのストイックな言葉を添えて。
(まいどなニュース特約・石井 隼人)