株式会社トライストーン・エンタテイメント、合同会社ユー・エス・ジェイ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)、東宝株式会社、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの4社による新たな俳優オーディション『「TREASURE HUNTING」〜あなたの才能を探す冒険に出かけよう〜(以下『TREASURE HUNTING』)』の最終審査が1日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて開催され、神奈川県出身の17歳、雑賀天成(さいが・てんせい)さんがグランプリを獲得した。
【写真】『TREASURE HUNTING』準グランプリを獲得した13歳の中本羽美さん 『TREASURE HUNTING』は、国内市場はもちろん、これからの海外市場に求められるエンターテイメント性にも応え得る俳優の発掘・育成を図るという趣旨の元、エンターテイメント業界を代表する4社が賛同しての初開催したオーディション」。応募総数8216名の中から約半年間におよぶ審査やレッスンを経て、ファイナリスト12名による最終決戦が行われた。特別審査員には、株式会社トライストーン・エンタテイメント代表取締役社長 小栗 旬や同社所属俳優の坂口健太郎、株式会社ソニーミュージック・アーティスツ所属俳優の森田 望智、さらに各社代表者が参加した。
グランプリを獲得した雑賀さん、自己PRでは、長年サッカーをやっていたという身体能力の高さを生かし「三点倒立が永遠にできる。審査員の方からの質問を三点倒立したまま答えたい」と語り、そのまま森田からの質問に回答。このアピールについて雑賀さんは「歌もダンスも苦手なので、目立つにはこれしかない」と秘策を練ったという。そしてオーディションを通じて「演技未経験だったけどレッスンを通じてその楽しさに夢中になりました。みんなに喜んでもらえる面白い俳優を目指したい」と、憧れの俳優に賀来賢人の名前を挙げていた。
母親の強い勧めでこのオーディションに応募し、敗者復活から頂点まで上りつめた強運の持ち主。グランプリで名前を呼ばれた時は「びっくりです。グランプリをいただけるなんて1ミリも思っていませんでした」と語った。演技審査の時はマイクトラブルで、最初からやり直すというハプニングもあったが「あれで逆に気持ちを入れ替えることができて、全力を出すことができた」と、本番に強いところも見せた。また自己PRの際は、審査委員席の小栗に「祖母が小栗さんの大ファンなので握手してほしい」とリクエストし会場の笑いを誘い、物怖じしない性格も目立っていた。
中国人の父と日本人の母を持ち、中学、高校ではサッカー部に所属しディフェンダーとして活躍。幼少期は中国に住んでいたが、改めて中国語を勉強してみたいと意欲。“天成”という名前については「両親によると、天才の“天”と成功の“成”という意味で、中国でも発音しやすい名前にしてくれました」と説明した。グランプリの特典としてトラストーンとの専属契約のほかに、東宝製作作品への出演、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのTVCMへの出演等の権利、そして賞金100万円が与えられた。