大河ドラマをやってほしい俳優ランキング、2位の大沢たかおを抑えた1位は“剣豪”経験豊富なイケメン

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2025年02月02日 18:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

左から、大沢たかお、佐藤健、竹野内豊

 歴代のNHK大河ドラマで、初回放送の最低視聴率を記録してしまった『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。物語の舞台は江戸時代の吉原。1月5日放送の初回では女郎を演じたセクシー女優たちの裸の死体姿が放映され、「日曜の夜8時にこのシーン必要?」と、SNSを中心に物議を醸したばかり。

 とはいえ、主演の横浜流星の演技はおおむね好評。「髷姿がカッコよすぎる!」「役にかける意気込みが伝わる」と、主に女性視聴者からのポイント高め。

 ここ数年は視聴率の低迷が続く大河ドラマだが、やはり主人公には注目が集まるもの。そこで今回は「大河の主役を演じてほしい男性俳優」をテーマに読者アンケートを実施した。ランキングの中には「あれっ、まだ主役やってなかったっけ?」と思える名優もちらほら。大の大河ファンでもある、漫画家のカトリーヌあやこさんと結果を見てみよう。

大役をつかむにはNHKポイントが重要!?

 9位は同数で2人。まずは、映画『グランメゾン・パリ』が大ヒット中の木村拓哉(52)。

「若手に比べて貫禄も演技力もあるし、やはり見る者を惹きつける人だと思う」(大阪府・55歳)と、同世代からのラブコール多め。

「これだけ長いキャリアをお持ちのキムタクさんですが、不思議なことになぜかNHKには縁がない。大河はもちろん朝ドラにも未出演なんです」

 と、カトリーヌあやこさん。長年にわたりNHKのドラマを見続けてきたカトリーヌさんによると、朝ドラや大河の主演などの大役をつかむには“NHKポイント”なるものを貯める必要があるとのことだが……?

「朝ドラの脇役や、夜ドラ、BS時代劇、バラエティー番組などで少しずつ出演経験を重ね、NHKの信頼ポイントを貯めてから満を持して主役に抜擢されるのがこれまでのコース。私は、これをNHKポイ活と勝手に呼んでいますが(笑)、吉沢亮さん、小栗旬さん、伊藤沙莉さんなど最近ではほとんどがこのパターンなんです」(カトリーヌあやこさん、以下同)

 ところが!『べらぼう』の横浜流星は、なんとNHKのドラマ初出演でいきなり大河の主役を射止めた珍しいケース。“ポイ活”説が崩れた形だが……。

「かなりの驚きでしたが、このパターンがアリなら木村さんのいきなり大河抜擢も十分あり得る!ぜひ見てみたいですね」

 もうひとりの9位は、元King & Princeのメンバーで、現在はNumber_iで活動する平野紫耀(27)。昨年のライブツアーでは全国7都市で約30万人を動員するなど、訴求力はバツグンだ。

「大河でどんな演技をするのか興味がある」(新潟県・61歳)とあるように、時代劇は今のところ未経験。

「2020年に山下智久さんが旧ジャニーズ事務所を退所し、民放各局が山下さんの起用に二の足を踏むなか真っ先にドラマ『正直不動産』の主役に起用したのがNHKでした。“辞めジャニ”のキャスティングに積極的なNHKですから、可能性はありそう」

最も勢いのあるスーパーアイドルが6位にランクイン

 第8位は眞栄田郷敦(25)。「一昨年の大河『どうする家康』で武士役がとても似合っていた」(東京都・57歳)と、戦国武将・武田勝頼役の演技をたたえる意見が多かった。

「千葉真一さんの息子さんだけあって、アクションも素晴らしい。千葉さんの愛弟子だった真田広之さんと大河で共演なんてことになったら、話題を集めそうですよね」

 アメリカ制作のドラマ『SHOGUN 将軍』で、プロデュースと主演を務めた真田。ゴールデングローブ賞、エミー賞で共に作品賞、主演男優賞を受賞するなど快挙を達成した。

「真田さんがプロデュースした大河もぜひ見てみたいところですが、なんと『SHOGUN』の1話の制作費が、大河1年分の予算にあたるという話も……。スケールが違いすぎて震えます(笑)」

 第7位は、26年ぶりに復活したドラマ『GTO』(フジテレビ系)が昨年、話題となった反町隆史(51)。

「年齢を重ねて素敵になった印象」(群馬県・61歳)のコメントどおり、アラフィフを迎えたあたりからドラマやCMに引っ張りだこ。再ブレイクを迎えている。

「これまで2作の大河に出演されていますが、2002年の『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』で演じた織田信長役は特に印象的でした」

 怒り、同意、感心などさまざまな感情を、信長の口ぐせ「で、あるか」の微妙なセリフ回しの違いで見事に表現する反町の演技が、当時高く評価された。

「主演はもちろんですが、重要な脇の演技もうまい。間違いなく、また大河で見たい俳優のひとりです」

 6位はSnow Manのメンバー、目黒蓮(27)。

「カッコいいし、演技もうまい」(東京都・37歳)と、圧倒的なビジュアルはもちろん演技力にも定評があり、2023年には日本アカデミー賞助演男優賞、新人俳優賞をW受賞。昨年にもエランドール賞新人賞を受賞した。

「ここ数年の大河は、主演の人選を見てもわかるように明らかに“若返り”を意識しています。その点からすると年齢的にも目黒さんはぴったり。時代劇は未経験ですが、悲劇の戦国武将などハマりそうですね」

 第5位は、主演を務める映画『キングダム』シリーズの大ヒットで、評価が爆上がりの山崎賢人(30)。

「顔良し、演技良し、アクションもできるスーパー俳優」(長野県・60歳)と、ベタ褒め意見多数。

「人気漫画の実写版といえばこの人(笑)というくらい、引く手あまた。昨年は『キングダム』と『ゴールデンカムイ』のほか、夢枕獏さんの小説が原作の『陰陽師0』と、3本の映画の主役を演じ切りました。大河の主演を務めるとなると約1年間拘束されてしまいますから、これだけの売れっ子だと事務所が難色を示す可能性もあるかも

男性俳優の“不遇の時代”

 NHK大河の主演といえば、俳優にとっては何をおいても優先すべき最大の名誉だったはず。時代は変わった?

「日曜夜8時に、家族そろって大河を見ていた時代も確かにありました。でも令和の今、映画と比べればコンテンツとしてやはり弱い。山崎さんが大河で主演をやるとしたら、もう少し年齢を重ねて落ち着いたころになるかもしれませんね」

 第4位からは、日本を代表するイケオジ俳優が3人立て続けにランクイン! 

 まずは昨年、所属事務所を退所し、フリーとなった西島秀俊(53)。

「時代劇から現代劇までこなす演技力。たたずまいも素敵」(北海道・67歳)と、幅広い年齢層から票が集まった。

「西島さんが大河の主役未経験とは本当に意外。脇役では存分に存在感を発揮していますし、朝ドラにも3本出演されていて、NHKポイントはもうフルに貯まっているはず(笑)」

 大河では『毛利元就』(1997年)、『八重の桜』(2013年)の2作、朝ドラでは『純情きらり』『とと姉ちゃん』『おかえりモネ』と3作に出演経験がある。

大河では主人公の一生を描くことが多いため、青年期から老年期までを演じる必要があります。そうなるとどうしても、30代〜40代の役者が好都合なのは事実。50代の西島さんだと、実現はちょっぴり難しいかも……」

 第3位にランクインしたのは竹野内豊(54)。7位の反町と同じく、アラフィフとなってから人気が再燃。今年春からの連続テレビ小説『あんぱん』にも出演予定だ。

「大人のカッコよさと貫禄がある」(岡山県・47歳)「髷姿が似合いすぎるお顔立ち」(愛知県・56歳)と、渋さを増した魅力にみ〜んなメロメロ

「竹野内さんも50代も半ばとなり、青年時代を演じるにはやや難しい年代となってしまいましたね」

 反町、西島、竹野内などのアラフィフ俳優らが、大河適齢期の30代〜40代に主役を張れなかったのには理由がある、とカトリーヌさんは分析する。

「仲間由紀恵さんが主演を務めた2006年の『功名が辻』あたりから10年ほど、大河では女性の主役が続いたんです」

『篤姫』(2008年)の宮崎あおい、『江〜姫たちの戦国』(2011年)の上野樹里、『八重の桜』(2013年)の綾瀬はるか、『花燃ゆ』(2015年)の井上真央、『おんな城主 直虎』(2017年)の柴咲コウと、たしかにこの時代は女性の主人公が目立つ。

竹野内さんなど今の50代俳優が、30代〜40代を迎えていた時期とちょうど重なるんです。NHKにしてみれば、これからは女性の活躍を!と意気込んでいた時期だったのでは。いずれにしても、男性の俳優にとっては主演のチャンスが失われた不遇の時代ではあるでしょう

着物姿も演技力もお墨付きなイケメン俳優

 第2位は、映画『キングダム』シリーズでの王騎役が大好評の大沢たかお(56)。

「優しさの中におとこ気も感じられる」(石川県・55歳)「演技が上手でどんな役でも完璧にこなせる人」(岩手県・52歳)と、ストイックさを高く評価する声が。

「王騎の役づくりのために20kgも体重を増やしたのは有名な話。筋骨隆々の姿には驚きましたが、主役を食っちゃうほどのオーラをお持ちの、素晴らしい俳優さんですよね」

 60歳手前となると、やはり大河の主演はもう厳しい?

「実は大河には、青年時代を演じなくてすむイケオジ向けの題材がひとつだけあるんです」

 それがズバリ「忠臣蔵」!これまで大河では『赤穂浪士』(1964年)、『元禄太平記』(1975年)、『峠の群像』(1982年)、『元禄繚乱』(1999年)と4作品で、赤穂浪士をテーマとしてきた。

「大石内蔵助、吉田忠左衛門、吉良上野介などの主要人物に、竹野内さんや西島さん、大沢さんなどを配すれば、50代、60代の主演もあり得る。若い赤穂浪士たちには旬の俳優をズラリ並べ、令和のイケメン忠臣蔵が実現したら最高ですね(笑)」

 1位に輝いたのは、主演映画『はたらく細胞』が大ヒット中の佐藤健(35)。

「2010年の大河『龍馬伝』での岡田以蔵役が迫力満点だった」(埼玉県・49歳)「映画『るろうに剣心』の着物姿がカッコよすぎた」(東京都・56歳)など、演技力、スター性ともに申し分なし!

「時代劇初挑戦だった『龍馬伝』のときはまだ20歳でしたが、圧巻の演技を見せ強烈な印象を残しました。当時、演出を担当した大友啓史さんが、のちに映画『るろうに剣心』で監督を務め、再び佐藤さんとタッグを組み話題となりました」

 今年36歳の佐藤。青年から老年までを演じるにふさわしい“大河適齢期”にもドンピシャリだ。

「佐藤さんが主演なら、やはり殺陣のシーンは欠かせない。宮本武蔵、柳生十兵衛などの剣豪役が似合いそうですね」

 年間平均視聴率が15%を超えた大河ドラマは、2016年に堺雅人が主演を務めた『真田丸』が最後。大河で高視聴率を叩き出す新たな主演俳優の誕生に期待だ。

カトリーヌあやこ 漫画家&テレビウォッチャー。著書にフィギュアスケートルポ漫画『フィギュアおばかさん』(新書館)など

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