40歳のハミルトンのパフォーマンスにフェラーリ副会長「年齢はまったく問題ない」と懸念を一蹴

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2025年02月03日 12:40  AUTOSPORT web

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バルセロナテスト1日目 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
フェラーリの副会長を務めるピエロ・フェラーリにとって、ルイス・ハミルトンのマラネロ到着は長い間待ち望まれていたことだった。ハミルトンとスクーデリア双方にとっての夢がようやく実現した。フェラーリでレースをしたいという希望を長い間表明してきたハミルトンは、メルセデス在籍中の12年間に世界タイトルを6回獲得した後、ついにその夢を実現させた。

しかしながら、40歳となった7度のF1世界チャンピオンの年齢とパフォーマンスの見通しについて疑問が生じている。エンツォ・フェラーリの息子であるピエロは、最近こうした懸念について言及し、ハミルトンが長年スクーデリアでレースをすることを望んでいたことを明らかにし、彼の年齢に関する不安を退けた。
■電撃移籍への道
ピエロ・フェラーリがイタリアのメディア『Autosprint』との会話のなかで明らかにしたように、ハミルトンのスクーデリアに対する情熱は少なくとも10年前に遡る。

「彼が初めて我々のところに来たのは、ラ・フェラーリを購入した2014年のことだった。彼はファクトリーで多くの時間を過ごして、カスタマイズの仕方を研究していた」とピエロは振り返った。

「そして夕方近くになって、彼は挨拶をしてくれて、一緒に夕食に行かないかと尋ねてきた。彼は熱心で、私は彼が並外れて感じのよい人物だと知った」

ハミルトンのマラネロ訪問は、この一度だけではなかった。

「彼は他のときも戻ってきて、主に商業部門の責任者たちと話をしていた」



憶測は何年も飛び交っていたものの、ハミルトンのフェラーリへの電撃移籍がようやく発表されたのは、2024年シーズン直前のことだった。ピエロによれば、パートナーシップの可能性についての話し合いはこの数年の間に何度か行われてきたが、両者のタイミングが合ったのは2023年末になってからだったという。

「何年もの間、我々はあちこちで話をしたり冗談を言い合ったりしてきた」

「彼は何度か我々とレースをしたいと私に伝えてきたが、彼はメルセデスと結びついており、我々は我々のドライバーと結びついていた」

「そして、ルイスと我々の双方が交渉を始める機会を見出す瞬間が来た。そして契約が締結された」


■年齢に懸念はなし
40代に入ったハミルトンが、まだ最高レベルで競えるのか疑問に思う人もいるかもしれない。しかしピエロは、ハミルトンにとって年齢はパフォーマンスを疑う理由にはならないと自信を持っている。

「(ハミルトンは)健康で、肉体的にも精神的にも調子がよい。年齢はまったく問題ないと思う」

「彼は大きな熱意を持ってその挑戦を受け入れた」



F1の歴史上、40代で世界タイトルを獲得したドライバーはファン・マヌエル・ファンジオ、ジュゼッペ・ファリーナ、ジャック・ブラバムなどがいるが、ハミルトンの豊富な経験と勝利の実績は、今でもグリッド上で彼を恐るべき存在にしている。史上最多のレース勝利、ポールポジション、そして7度の世界選手権タイトルを誇るハミルトンの存在は、フェラーリにとって大きな資産となることが期待されている。

「7回の世界タイトルは、レースを読み取ることへの意識を意味する」

「ルイスはフェラーリに多大な経験をもたらしている。彼は最高レベルのプロフェッショナルであり、レースに勝つ方法を知っており、挑戦するための適切なプレッシャーを感じている」

フェラーリの支援と成功への意欲により、ハミルトンにとってマラネロでの時間は、彼の輝かしいキャリアのなかで最も興味深い章のひとつとなることは間違いないだろう。

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