立春早々の寒波襲来は長引く見込みです。中国地方は来週の初めにかけて日本海側を中心に雪が降り、山間部は大雪となるでしょう。普段あまり雪の積もらない山陽南部でも積雪の可能性があります。積雪や路面の凍結による交通障害に十分ご注意ください。また、強い寒気の影響で厳しい寒さも長引く見込みです。体調管理にお気をつけください。
●この冬一番強い寒気 来週初めにかけて居座る
今日3日(月)夜から10日(月)ごろにかけて、中国地方の上空1500メートル付近にマイナス6℃以下の平地で雪を降らせる目安の寒気が流れ込むでしょう。
また、4日(火)から6日(木)朝にかけてと、7日(金)夜から8日(土)朝にかけてマイナス12℃以下の平地で大雪の目安となる強い寒気が流れ込む見込みです。
更に、上空5500メートル付近には6日(木)ごろにかけてマイナス36℃以下の強い寒気が流れ込み、大気の状態が不安定となるでしょう。
中国地方は日本海側の地域を中心に雪が降り続き、山間部では大雪になるでしょう。普段雪の少ない山陽南部の平地でも、積雪となる所がある見込みです。西寄りの風がやや強く、雪で見通しの悪い所もあるでしょう。積雪や路面の凍結に伴う交通障害に十分ご注意ください。
また、強い寒気が長く居座るため、厳しい寒さが続く見込みです。向こう一週間は、朝は氷点下の冷え込みになる所がほとんどでしょう。内陸部では氷点下5℃前後になる見込みです。日中の最高気温は、内陸部は一日を通して0℃未満の真冬日になる所があり、瀬戸内沿岸部の高い所でも5℃前後でしょう。西寄りの季節風がやや強く、一段と寒さが厳しい見込みです。
●山間部は大雪 山陽南部の平地で雪の積もる所も
寒気は10日(月)ごろにかけて居座り、特に6日(木)ごろにかけては強い寒気の影響で山間部を中心に大雪となる見込みです。
3日(月)午後6時から6日(木)午後6時までの72時間降雪量は、多い所で100センチを超えるでしょう。
普段雪の少ない山陽南部の平地でも積雪となる所がある見込みです。
マフラーや手袋などで防寒をして、時間に余裕を持って、通勤や通学をしてください。また、交通情報など事前に確認しておいてください。
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●大雪 外出時の注意点
お出かけ前に注意していただきたいことが4つあります。
(1)時間に余裕をもって行動しましょう。歩きなれた道でも、目的地に着くまでは、普段より時間がかかることが予想されます。焦って、急ぎ足になると、転倒する危険性もあります。
(2)滑りにくい靴を用意しましょう。靴底がツルツルしたものや、ヒールの高い靴は、危険です。靴底に溝がついている運動靴や、登山用の靴などがおススメです。
(3)歩き方のポイントを覚えておきましょう。歩幅を小さくして、地面に垂直に足を踏み出し、重心はやや前において、足の裏全体を路面につけて歩きましょう。ゆっくりとペンギンのような歩き方をするのが、おススメです。万が一、滑ってしまったら、尻餅をつくように転ぶと、頭を打ちにくくなります。
(4)両手をあけておきましょう。リュックや肩掛けカバンなどを選び、可能なら、傘を持つのも避けましょう。両手を出していれば、転んだ時でも、顔や頭を守ることができます。
●路面の凍結 特に注意すべき場所は?
雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。
(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。
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