「保護猫をお迎えしたい」という願いは、どんなきっかけやタイミングで実現するかわかりません。それでも、その思いを抱き続けることで、ある日、特別な出会いが訪れることもあります。
【写真】生後10カ月になった猫さん、気品あふれるプリンセスになりました
X（旧Twitter）ユーザーの“モナカ“ スコティッシュたち耳さん（@monahanekodearu）は、スコティッシュフォールドの保護猫「モナカ」ちゃんと、まさにそのようなご縁で結ばれました。
ある日、舞い込んだ保護猫との出会い
飼い主さんは、もともと猫が好きで、いつか猫と暮らしたいという夢を持っていました。コロナ禍で在宅勤務が増え、その夢を実現する決意をしたそうです。
「家にいる時間が増え、『猫と暮らしたい』という思いが一層強くなりました。猫をお迎えする環境が整った矢先、たまたま里親募集をみつけたのですぐに応募しました。」
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2024年2月、ペットホテルの玄関で複数の猫が置き去りにされているのが見つかり、その猫たちが保護されました。そのうちの1匹は妊娠しており、保護直後に3匹の子猫を出産。里親募集が開始されました。その情報を目にした飼い主さん夫婦は、子猫たちに会うために保護先を訪れます。
そこには、生後2週間ほどの子猫が3匹。それぞれ元気いっぱいに動き回る中、1番人見知りで、お母さん猫の陰に隠れていた女の子、モナカちゃんに目が留まりました。
「ピョコッと立った耳がとてもかわいらしく、一目見て『この子だ！』と思いました。生後2カ月半になるのを待ち、モナカを迎えることにしました」
こうして、飼い主さんの「猫を迎えたい」という願いが、モナカちゃんとの出会いで叶ったのです。
モナカちゃんとの新しい暮らし
お迎えした当初、モナカちゃんの印象は「白い被毛が美しい子猫」だったといいます。
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しかし、よく見ると栗毛が混じっており、それが和菓子の「モナカ」を連想させたため、名前が付けられました。愛称としてモナ、モナちゃん、モッちゃんと呼ばれることもあるそうです。
暮らしはすっかり“モナカファースト”に一変しました。早起きしてお世話をしたり、長時間家を空けないよう工夫したりと、生活が大きく変化したといいます。
「家にはどんどん猫グッズが増えました。最初は、環境の変化やきょうだい猫たちと離れたストレスから、不安そうに『ミャーミャー』と鳴いていたので心配でした。お迎え当初から猫風邪を患っており、目やにとくしゃみが止まらず、猫飼い初心者としては大変な日々が続きました」
飼い主さん夫婦の献身的なケアと適切な治療を受けて、2カ月ほどで症状は改善。モナカちゃんの鳴き声は「遊んで！」という明るい声に変わり、心からホッとしたそうです。
「仕事で疲れたときも、モナカを抱っこすると心がフワッと軽くなります。休日には一緒にお昼寝するのが日課です。気まぐれにモナカがおなかの上に乗ってきてくれたときは本当に癒やされます」
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モナカちゃんとの暮らしは、飼い主さん夫婦にとって、大きな喜びをもたらしています。
新たな家族が誕生！ にぎやかな日々を過ごすモナカちゃん
現在、生後10カ月を迎えたモナカちゃん。
超甘えん坊なツンデレ猫になりました。そんなモナカちゃんに飼い主さん夫婦はメロメロのようです。
「『ミャ〜』と鳴きながら体をスリスリしてくるのに、触ろうとすると甘噛みされます。また、モナカから離れて別の部屋に行くと、扉の前で『ミャ〜』と鳴きながら出待ちするのですが、近づくとダッシュで逃げます（笑）。妻によると、モナカのツンデレなところが自身の性格とよく似ているそうです。そんなところにも親しみを感じていて、ツンツンをデレデレにさせるのを楽しんでいます」
昨年、飼い主さん夫婦のあいだに娘さんが誕生し、モナカちゃんは“お姉さん”になりました。
「モナカは、おとなしく見守ってくれていますが、寂しい思いをしているかもしれません。子育ての合間にも、もっとモナカとの時間を作りたいです」
最後に、飼い主さんは感謝の気持ちをこう語ります。
「モナカには『我が家に来てくれてありがとう』と伝えたいです。これからも娘と一緒に幸せな日々を過ごしてほしいと思っています」
モナカちゃんの暮らしは、これからも愛情と笑顔に満ちたものになるでしょう。
（まいどなニュース特約・梨木 香奈）
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