葬儀費用の予算が最も高い都道府県は? - 実際100万円以上かける人が6割以上

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2025年02月03日 16:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ディライトは1月29日、「葬儀社を選ぶ際に重視するポイント」に関する調査結果を発表した。調査は2025年1月15日〜1月16日、喪主を経験し、葬儀を実施したことがある1,017人(居住地を大阪府、愛知県、茨城県、福岡県に区分)を対象にインターネットで行われた。

○葬儀社を比較・検討する際に重視した点


「葬儀社を比較・検討する際、重視した点は何ですか?」と質問したところ、「費用の明確さ」が最多となった。どの地域も半数以上の人が回答している。



大阪府・愛知県では次に「立地やアクセスの良さ」が多い一方で、茨城県や福岡県では上位に入っておらず、「費用の安さ」がより重視されているようだ。都市部では公共交通機関が発達しているため、斎場の立地が参列者の利便性に大きく影響しやすいと考えられる。自家用車での移動が多い地方では、費用面のほうが判断軸となりやすいのかもしれない。



次に、「葬儀社の情報を収集する際に使用した媒体は何ですか?」と質問した。


「葬儀社の公式ホームページ」が最も多い中で、唯一茨城県では「紹介された葬儀社」を選んだ割合が上回る結果となった。他の地域よりも紹介元から直接依頼するケースが多く、「地域での実績や知名度」が選定基準として他地域よりも高い割合を占めているように、地域での認知度や信頼が葬儀社選びに大きく影響する地域性があると考えられる。



大阪府や福岡県では公式ホームページに加え、比較サイトの活用率も高く、オンラインで情報を収集する傾向が強いことが示された。一方、愛知県ではこれら2地域に比べ、情報誌や新聞、チラシといった紙媒体の利用が目立つ。愛知県では紹介に頼らず自ら情報収集を行う姿勢が見られる一方で、その手段としてオフラインの媒体が多く利用されていることが特徴的だった。

○調べ始めたタイミングと決定したタイミング



「葬儀について調べ始めたタイミングと、葬儀社を決定したタイミングはいつですか?」と質問したところ、以下のような回答結果になった。


大阪府、愛知県では半数以上が故人が亡くなる前に葬儀についての情報収集を開始していることが明らかになった。一方で茨城県では「故人が亡くなった後」の割合が約6割と最も高く、前問で明らかになった、紹介の葬儀社に決める割合が高いことも関係している様子がうかがえる結果となった。



葬儀社を決定したタイミングについても、茨城県は「故人が亡くなった後」と回答した割合は最も高いものの、全エリアでも6割以上を占めており、実際の葬儀社決定においては地域ごとの大きな差はないようだ。

○最終的に何を見て問合せや依頼を決めた?



「最終的に何を見て葬儀社に問合せや依頼を決めましたか?」と質問したところ、大阪府・愛知県・茨城県・福岡県で以下のような回答結果となった。

大阪府、愛知県、福岡県では「葬儀社の公式ホームページ」が最多だったが、茨城県では「紹介元から知らされた電話番号にすぐ電話をした」が最多となり、前の設問で明らかとなった情報収集をしていない人が多いという地域の特徴が紐づいた結果が見られた。

○葬儀社選択の決め手


「葬儀社を選んだ際の決め手はなんでしたか?」と質問した。全エリアで葬儀社選びの際に「費用の明確さ」が最重視されていたが、最終的な決め手においては差異がみられる結果となった。大阪府、愛知県、福岡県では立地やアクセスの良さが最多の回答となり、葬儀社の場所は最終的に決めるうえでの最優先事項となりえることが示唆された。



また茨城県では、最多の決め手が地域での実績や知名度となり、紹介された葬儀社で決めることが多いという地域の特徴が紐づいた結果が見られた。

○葬儀の形式



葬儀社選びにはどんな形式で実施するかも大きく関わってくるが、「葬儀はどのような形式を選択しましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果となった。


大阪府では家族葬の割合が一般葬を上回る結果になった一方で、茨城県、福岡県では「一般葬」の割合が最も高いという結果になった。大阪同様、東京都でも家族葬の割合が全体的に高く、核家族化や人間関係の希薄化、高齢化社会などの背景から都市部における家族葬の需要は高いことが示された。



続いて「どこで葬儀を行いましたか?」と質問したところ、以下のような回答結果になった。


すべての地域で「葬儀社の自社斎場」が最多になった。愛知県や福岡県では他2地域と比較しても高く約7割と大半を占めた。



大阪府や茨城県で一定の割合がみられた「公営斎場」は民間の自社斎場に比べて、利用料が抑えられるケースが多く、費用を重視する層にとって魅力的な選択肢となる。

○葬儀費用の予算と実際の費用


「葬儀費用の予算と実際の費用を教えてください」と質問した。



愛知県では唯一、他地域よりも高い予算で「100万円〜150万円未満」が最多となり、実際の費用でも100万円以上と回答した人が6割以上と、葬儀に対し他地域より高い費用を出している地域となった。同じ都市部でも大阪府では家族葬が多いこともあり「50万円〜100万円未満」が多く、費用を抑えた葬儀の傾向が強いようだ。茨城県では実際にかかった費用が50万円以上のどの金額幅でも数字が上回っており、予算との乖離が大きかったと推測できる。福岡県の予算額は10万円から150万円の範囲内で均等に分散していることが特徴だ。同じ範囲内で実際の支出もほぼ予算通りに収まっていることがうかがえる。茨城県では紹介も多く、事前の情報収集の少なさが費用面の乖離につながっている可能性も考えられる。(Yumi's life)

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