性被害の体験を告白する際に用いられるハッシュタグ「#MeToo(ミートゥー)」。今、改めてこの運動が注目されている。
これが高まる気運の1つとなっているのが、元女性アナウンサーのYouTuber・青木歌音による一連の発言だ。1月25日、自身のXで過去の性被害について《西日本のご当地ゆるキャラに似た芸人さんと食事後、断ったのに腕を掴まれホテルに強制連行。最後の手前で本気で抵抗したら不機嫌になり「帰るわ」って言われ解放された。アパレルもしてる人》と、名前を伏せながらも暴露した。
するとその5日後の30日、お笑いコンビ・TKOの木下隆行がコンビのYouTube公式チャンネルで、青木が示唆した人物について「間違いなく僕です」と彼女をホテルに誘ったことは認めつつも、「強制連行」については否定。「そう感じさせてしまったのであれば申し訳ないと思います」と釈明していた。
ところがこの動画を見た青木が憤慨。同30日、Xでホテルに強制連行されたときの経緯をかなり詳しく説明していた。そこには木下が「食事だけで済むわけないやん」としながら青木の服を脱がしてきたことなど、欲にまみれた彼の行動がつづられていた。
《告発するなら今》
「こうした事態を受けて、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』は2月2日の放送回の木下の出演シーンをカットするなど対応に追われました。一方の木下本人はというと、1日に生出演した『シロシのFutureGOGO!』で、『どうも問題児です。すみません』と自虐で笑いを取ろうとしていました」(芸能ジャーナリスト)
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こうした芸能人による性被害についてXでは、
《こんなの氷山の一角》
《告発するなら今》
《泣き寝入りして来た女性が声を上げられるきっかけになって欲しい》
《連鎖を続ける事で芸能界の人権意識が正される》
など、「ミートゥー」ブームが加速しそうな感もある。「これによって引き起こされるのは、芸能人による過去の悪事が五月雨式に明るみになること」だというのは、さる制作会社スタッフ。
「青木さんが木下さんに対する暴露を始めたもともとのキッカケは、中居正広さんの女性トラブルについて木下さんがXでもっともらしく持論を述べていたことに怒りを覚えからだそう。そんな青木さんと木下さんの件は10年前の2015年とのことですが、彼と同じように若かりしころ、合コンやナンパで女性にしつこく言い寄ったり、執拗に追いまわしたりしたタレントも多いのではないでょうか?」(制作会社スタッフ)
日本版「#MeToo」運動はどのような展開を迎えるのだろうか。
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