今シーズン最強・最長寒波が襲来。4日〜5日に警戒すべきポイントは、北日本から西日本では大雪、北日本や北陸では暴風雪・高波です。大雪・大荒れ・大しけは、週末にかけて続くため、交通機関が乱れるおそれがあります。特に、車でお出かけを予定している方は、移動手段など予定を変更することも視野に入れて、最新の気象情報や交通情報を確認してください。
●今シーズン最強・最長寒波 影響が長引くおそれ
3日は、低気圧が日本海を進み、気象庁は北陸で「春一番」が吹いたと発表しました。春の強風をもたらした低気圧は、この後「今シーズン最強・最長寒波」を呼び込みそうです。
低気圧が、4日にかけて急速に発達しながら日本海を北上し、日本付近は強い冬型の気圧配置となるでしょう。さらに、北日本から東日本の上空約5000メートルには氷点下42度以下という「今シーズン最強寒波」が流れ込みそうです。
今回の寒波は「強い」だけではなく、「長引く」ことも特徴です。5日以降、週末にかけても冬型の気圧配置が続き、寒波が強弱をつけながら日本付近に居座るため、大雪・大荒れ・大しけが続いて、長期戦になるおそれがあります。
●どのくらいの大雪に 予想降雪量は?
このため、北日本から西日本では、日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。日本海側だけでなく、普段、雪の少ない東日本や西日本の太平洋側でも、内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がありそうです。
3日18時から4日18時までに予想される24時間降雪量は、多い所で
北海道地方 70センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 50センチ
四国地方 15センチ
九州北部地方 30センチ
九州南部 10センチ
その後、4日18時から5日18時までに予想される24時間降雪量は、多い所で
北海道地方 50センチ
東北地方 100センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
九州北部地方 40センチ
九州南部 15センチ
その後、5日18時から6日18時までに予想される24時間降雪量は、多い所で
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
九州北部地方 30センチ
九州南部 10センチです。
そして6日以降も、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が続くので、積雪がさらに多くなりそうです。
豪雪地帯でも、24時間に100センチの雪が降ると、大雪による交通への影響が心配されます。電線に着雪した雪の重みで、停電が発生する可能性もあります。なだれや屋根から落ちる雪にも注意が必要です。
また、普段、あまり雪の降らない所でも、スリップやスタックして、車の事故が発生する可能性が高まります。予定の変更も視野にいれ、もし車で移動する場合は、雪への対策を心がけてください。
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●猛吹雪のおそれも 予想風速は?
強まるのは、雪だけではありません。全国的に雪を伴った非常に強い風が吹き、北日本中心に暴風雪となる所があるでしょう。
4日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 25メートル (35メートル)
東北地方 23メートル (35メートル)
5日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 25メートル (35メートル)
東北地方 23メートル (35メートル)
北陸地方 20メートル (30メートル)
そして、6日以降も全国的に荒れた天気が続き、北日本中心に大荒れとなるおそれがあります。
また、暴風雪によって、見通しが全く効かなくなるホワイトアウトになるかもしれません。立往生が発生するおそれもありますので、車の運転は予定の変更や、移動手段を変更することも視野に入れて、最新の気象情報や交通情報を確認しましょう。
●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を
もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。
車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。
防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。
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