カゴメの主力商品である「カゴメトマトジュース」が好調だ。2024年の出荷量は、比較可能な2007年以降で過去最高だった前年の記録を、さらに20%上回ったようだ(ミリリットル換算)。物価高から消費者の節約志向が強まる中、なぜ売り上げを伸ばし続けているのか。
【画像】好調の「カゴメトマトジュース」(計1枚)
どのような世代が購入しているのか。同商品のメインユーザーである「50代以上」が伸びているようだ。これらの世代は「善玉コレステロールを増やす」(トマトに含まれる色素成分「リコピン」の機能)といった、同商品の機能性表示に関心が高いと考えられる。
購入者の内訳を見ると、SNSなどでトマトやリコピンの美容・健康効果がクローズアップされる機会が増えたことから、20〜30代の比率も高まっているという。
また、「生鮮野菜の価格高騰」も影響しているのではないかという。加工食品であるトマトジュースは、生の野菜よりも品質や価格が安定している。そのため同社は「生鮮トマトの代わりとして利用された可能性がある」と分析している。
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