貴重なリクガメが産んだ卵や子ガメの姿を紹介してくれる動画が、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、1万7000回以上再生されています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「animaltaigaアニマルタイガ」。投稿者のアニマルタイガさんは「テン君ランド」というオオトカゲの楽園を作ることを目標に、爬虫類を中心とした動物の情報を発信しています。
以前は鳥の卵を電気カーペットの上に置いておいたときの、驚きの光景が話題となりました。
●貴重なカメの繁殖場にやってきた
|
|
投稿主さんはこの日、ブリーディングファーム・爬虫類ショップを営む「YuRiKe THE GALLREY」さんのバックヤード(繁殖場)に遊びにきていました。
幸運なことに、遊びに来たこの日に貴重なリクガメの一種・インドホシガメが産卵したとのこと。また以前に産卵・ふ化した個体や少し成長した個体がいるため、そのカメたちも紹介してくれるそうです。
野生のインドホシガメはインドやパキスタン、スリランカ周辺に生息していますが、開発による生息地の減少、ペット向けの乱獲などが原因で個体数を減らしています。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは絶滅のリスクに直面していると考えられる「VU」(危急種)に指定され、ワシントン条約で国際取引が規制されています。
●インドホシガメの卵を観察
まずはこの日生まれたという、3つの卵を観察していくことに。卵と親の体の大きさを比べてみると、卵がずいぶんと大きいように見えます。
|
|
投稿主さんによると、自分が繁殖させているセマルハコガメも体の大きさから考えられないほど大きい卵を産むのだとか。また同じ爬虫類であるトカゲの仲間とも異なり、卵の殻がとても硬いのだそうです。
横180センチ、奥行き120センチくらいありそうなこの繁殖スペースには、メスが3匹、オスが3匹入っているとのこと。清潔に保たれているスペースには隠れ家や爬虫類の健康維持に欠かせない紫外線ライト、体を温めるために必要なバスキングライトが備え付けられていて、土やヤシガラなどを混ぜた床材が使われていました。
その後は繁殖場を歩き回り、ホウシャガメやゾウガメ、マツカサトカゲやヒラオリクガメなど、貴重な爬虫類を紹介する投稿主さん。広い環境で爬虫類を飼育、繁殖できることを羨みつつ、インドホシガメの子ガメのところにやってきました。
こちらにいるのは、生後1年もたっていないインドホシガメの子ガメ。手に持ってみると甲羅の模様の美しさはもちろん、ずっしりと重く、しっかりとごはんを食べていることが伝わってきたようです。
インドホシガメはワシントン条約の「附属書I」に該当しており、有償・無償にかかわらず譲渡しをする際は登録と、マイクロチップを入れる必要があります。
|
|
ここにいる子ガメたちも販売前に登録し、マイクロチップを入れる必要がありますが、この大きさではまだマイクロチップを入れることができないそうです。そのためもう少し大きくなってからマイクロチップを入れ、販売をする予定なのだとか。
●とんでもない個体を発見
バックヤードでインドホシガメの子ガメを観察した後、販売コーナーにやってきた投稿主さん。ここに並んでいるインドホシガメは2023年4月生まれで、まだ販売はしていないけれど、すでにマイクロチップが入っているそうです。
並んでいる個体を次々と観察していたところ、投稿主さんは頬にとてもキレイなオレンジ色が出ている個体を発見。あまりの美しさに一目ぼれしてしまい、インドホシガメを飼育したい欲が高まってしまったようです。
ここに並んでいるインドホシガメたちは登録ができ次第、販売をする予定とのこと。美しいインドホシガメを間近で観察し、自分もいつかインドホシガメを飼いたいと夢を語る投稿主さんなのでした。
●「すごく珍しくてキレイ」「ベビーちゃんたちかわいいですね」の声
動画には「オレンジ顔のインドホシガメ兄弟、すごく珍しくてキレイですよね」「ベビーちゃんたちかわいいですね、黒とオレンジの色合いも魅力的」「とてもキレイな個体ばかりですね!」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
YouTubeチャンネル「animaltaigaアニマルタイガ」では、YuRiKe THE GALLREYさんやインドネシアの繁殖施設で撮影した貴重な動画などを公開中。InstagramやX(Twitter/@animaltaiga8)でも、情報を発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「animaltaigaアニマルタイガ」
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。