キネ旬ベスト・テン主演賞は松村北斗、河合優実 忍足亜希子ろう俳優として98年の歴史で初受賞

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2025年02月05日 00:00  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

「キネマ旬報2月号増刊2024年キネマ旬報ベスト・テン発表号」の表紙

キネマ旬報社は5日、2024年第98回キネマ旬報ベスト・テンを発表した。「夜明けのすべて」(三宅唱監督)で日刊スポーツ映画大賞「ファンが選ぶ最高作品賞」「ファンが選ぶ最高演技賞」を受賞した、SixTONES松村北斗(29)が主演男優賞を受賞。「ナミビアの砂漠」(山中瑶子監督)と「あんのこと」(入江悠監督)の河合優実(23)が、ブルーリボン賞に続き主演女優賞を受賞した。20代の主演賞独占は、12年度の安藤サクラ(「かぞくのくに」)、森山未來(「苦役列車」)以来12年ぶり。


松村と河合はコメントを発表した。


松村北斗 今回、「キネマ旬報」の主演男優賞というすてきな賞をいただき、この賞の歴史と、いままで受賞された方々のお名前を見ながら、とても光栄に思っております。映画を通して、自分がかつて覚えた感動を誰かに受け渡せているんだなと、何かもう一つの“居場所”を見つけられたような気持ちになりました。


河合優実 本当にありがとうございます。今回選んでいただいた2本は自分にとってほかの何にも代えがたい映画なので、そのような作品で選んでいただきとてもうれしいです。「キネマ旬報」の表紙を主演女優賞というかたちで飾れることも、とても光栄に思っています。未来への糧としたいと思います。


また「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(呉美保監督)の忍足亜希子(54)が、助演女優賞を受賞した。ろう俳優の受賞は、キネマ旬報ベスト・テン98回の歴史上、初めてとなる。


池松壮亮(34)が「ぼくのお日さま」(奥山大史監督)「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」(阪元裕吾監督)で、助演男優賞を受賞した、池松のキネマ旬報ベスト・テンでの受賞は、2014年度の助演男優賞(「ぼくたちの家族」ほか)、2019年度の主演男優賞(「宮本から君へ」)に続き5年ごとに3度目となった。


受賞者・作品は以下の通り。


<作品賞>


日本映画ベスト・テン第1位 「夜明けのすべて」(監督:三宅唱/配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース)


外国映画ベスト・テン第1位 「オッペンハイマー」(監督:クリストファー・ノーラン/配給:ビターズ・エンド、ユニバーサル映画)


文化映画ベスト・テン第1位 「正義の行方」(演出:木寺一孝/配給:東風)


<個人賞>


日本映画監督賞 三宅唱(「夜明けのすべて」)


日本映画脚本賞 野木亜紀子(「ラストマイル」)


外国映画監督賞 クリストファー・ノーラン(「オッペンハイマー」)


主演女優賞 河合優実(「ナミビアの砂漠」「あんのこと」)


主演男優賞 松村北斗(「夜明けのすべて」)


助演女優賞 忍足亜希子(「ぼくが生きてる、ふたつの世界」)


助演男優賞 池松壮亮(「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれナイスデイズ」)


新人女優賞 中西希亜良(「ぼくのお日さま」)


新人男優賞 越山敬達(「ぼくのお日さま」)


読者選出日本映画監督賞 三宅唱(「夜明けのすべて」)


読者選出外国映画監督賞 クリストファー・ノーラン(「オッペンハイマー」)


読者賞 斎藤環(『映画のまなざし転移』)


ベスト・テンの2位以下の作品と各個人賞の詳細は、5日発売の「キネマ旬報2月号増刊2024年キネマ旬報ベスト・テン発表号」に掲載する。

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