ザウバー・モータースポーツは、2月4日、2026年にアウディF1ワークスチームとなるための移行において重要な一歩として、英国に新たな技術センター『ザウバー・モータースポーツ・テクノロジー・センターUK』を設立することを発表した。
ザウバーの拠点はスイス・ヒンウィルに、アウディのエンジン部門はドイツのノイブルクに、それぞれ位置している。英国に新たな施設を設立することに関し、ザウバーは、「このテクノロジーセンターによって、チームは世界最大のモータースポーツに関する専門知識と人材のプールへのアクセスを得ることができる」と説明した。
「F1発祥の地であるイギリスには、ほとんどのF1チームが拠点を置き、約25,000人のF1界のプロフェッショナルが存在する。この新たな施設を設立することにより、ザウバー・モータースポーツは、『モータースポーツ・バレー』における存在感を強化し、一流の専門家と協力するためのプラットフォームを確立するとともに、アウディF1プロジェクトのために地元のエンジニアリング人材を惹きつけることを目指している」
「この取り組みは、アウディF1プロジェクトの技術的な能力を強化し、拡大するための長期戦略の重要な要素である」
ザウバーは現在、候補地として、ビスター、シルバーストン、ミルトン・キーンズを含む複数の場所を評価しており、2025年夏までにUKテクニカルセンターを稼働させることを目指すという。
ザウバー・モータースポーツのCOO兼CTOであるマッティア・ビノットは、次のように述べた。
「我々は、ヒンウィルの主要拠点を補完する形で英国に技術センターを設立することを、非常にうれしく思っている。ヒンウィルは、引き続き我々の主要なエンジニアリング業務を主導し、最大のチーム成長を遂げるための拠点であり続ける」
「英国への展開により、世界で最も活気のあるモータースポーツのエコシステムのひとつに近い場所に留まることができる。我々のビジョンは、ヒンウィルと英国にわたる強力で協力的なネットワークを構築し、革新とパフォーマンスを推進することである」