厳しい寒さと山間部を中心に大雪となっている中国地方ですが、寒気のピークを越える6日(木)の日中以降も日本海側を中心に雪が降り続くでしょう。今週末にかけて、厳しい寒さも続く見込みです。引き続き、路面の凍結や積雪による交通障害に十分注意し、雪崩や屋根からの落雪にもご注意ください。
●2月5日午後0時の積雪 内陸部は氷点下 路面の凍結に注意を
今日5日(水)午後0時の各地の積雪は、鳥取県の大山で125cm、広島県の北広島町八幡で100cmと山地で大雪となり、鳥取市で18cm、沿岸部の境港や松江市で1cmとなっています。
また、気温は内陸部を中心に氷点下となっており、中国地方に広く雪雲が流れ込んでいます。雪が積もっていない所でも、路面が凍結している可能性があるため、ご注意ください。
●寒気のピークは越えるも 9日(日)にかけて寒気は居座る
向こう一週間の寒気の予想を見ると、9日(日)にかけて中国地方の上空1500m付近にはマイナス9℃以下の寒気が居座ることが分かります。10日(月)の夜には長く居座った寒気がやっとぬけるでしょう。
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●週末にかけて日本海側を中心に雪 厳しい寒さが続く
中国地方は明日6日(木)の朝には上空5500m付近に流れ込んだマイナス36℃以下の強い寒気がぬけるでしょう。大雪の峠は超える見込みです。ただ、上空1500m付近の寒気は9日(日)にかけて居座るでしょう。日本海側を中心に断続的に雪が降り、山間部はさらに積雪が増える見込みです。日本海側は平地でも雪が積もるでしょう。雪崩や屋根からの落雪にご注意ください。また、積雪や路面の凍結による交通障害にも注意が必要です。
なお、下層の寒気が居座るため厳しい寒さも続く見込みです。朝は氷点下の冷え込みになる所が多いでしょう。日中も季節風が強まり、厳しい寒さが続く見込みです。雪が積もっていなくても、路面が凍結している可能性があるため、ご注意ください。
●来週初めは寒さ和らぐが 朝は冷え込み庄原市でマイナス10℃
10日(月)は寒気の流れ込みがおさまるでしょう。鳥取県で雪が降りますが、瀬戸内側を中心に晴れる見込みです。
11日(火)は晴れる所が多く、寒さが和らぐでしょう。ただ、朝は放射冷却が強まる瀬戸内側や山沿いを中心に冷え込みが厳しく、庄原市の最低気温はマイナス10℃予想となっています。水道管の凍結など、ご注意ください。また、積雪の多い所では雪崩に注意が必要です。
12日(水)は気圧の谷の影響で雨が降るでしょう。山地では雪になる所がある見込みです。
●路面の凍結に注意を
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雪や雨が降って濡れた路面は、気温が下がると、凍結してしまいます。中でも、路面の凍結に注意が必要なのは、次の4か所です。
(1)橋や歩道橋の上は、地面の熱が伝わりにくく、風通しが良いので、凍結しやすくなります。特に、ふぶいている時は、他の所よりも風が強く、視界が悪いうえに、凍結しやすいので、かなり危険です。
(2)トンネルの中と外では、路面状態が大きく違うことがあります。トンネルの出入り口では路面の凍結により、急にハンドルを取られないよう、十分、スピードを落として運転しましょう。
(3)交差点やカーブも、近づく前に、十分にスピードを落とすことが大切です。ハンドルを切ったまま、ブレーキを踏むと、とても滑りやすくなります。また、加速する時も、交差点やカーブを曲がり切ってから、アクセルを踏みましょう。
(4)日陰は、いったん路面が凍結すると、完全にとけるまでに時間がかかります。建物の北側など、日陰になりやすい道を通る際は、十分にお気をつけください。
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