【写真】結(橋本環奈)の頼れる上司・塚本文香役を演じる濱田マリ
『おむすび』は、平成元年生まれのヒロイン・米田結(橋本環奈)が“ギャル文化”と出会い、どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、やがて栄養士となって人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。
平成の終わりを翌年に控えた、2018年。結は管理栄養士として、“新たなステージ”に立っていた。舞台はかつて娘・花を妊娠中に通院、そして出産した大阪新淀川記念病院。患者の病状を把握し、時に話を熱心に聞きながら、状態に合わせた食事を提供していく。そして“栄養による治療・回復”を目的とした院内の特別チーム・NST(栄養サポートチーム)に参加。食と命の深い関係を学びながらも、結はさらに多くの人々と向き合い、支えていく―。
濱田が演じる塚本文香は、NST(栄養サポートチーム)を立ち上げたメンバーの一人。栄養科長で結の頼れる上司だ。趣味は歴史小説を読むことで、戦国武将を用いた例えを出して周りをポカンとさせる。
濱田は「出演のお話をいただいたのが、『おむすび』の放送を見始めて2週目くらいのときでしたので、『今は視聴者だけど、ゆくゆくは結ちゃんの上司になるんだ』と思うと不思議な感じがしました」と述懐。「『おむすび』は避けては通れない『食』や『健康』、さらに『災害』にもフォーカスして描いているので、身近に感じられる作品だなと思っています。いろいろなテーマがありますが、家族を描いた作品だというところが一番好きかもしれません。今回、結ちゃん以外の米田家の方々とご一緒するシーンは少ないかもしれませんけど、米田家のことをとってもうらやましいなと思いながら見ていたので、皆さんと少しでもすれ違えたらいいなと思っています」と作品への想いを語る。
|
|
劇中で塚本は、結をNSTメンバーに推薦する。「塚本は『食』と同じくらい、コミュニケーションが大事だと思っていると思います。患者さんもやっぱり人ですから、機嫌が悪かったら食べてくれないかもしれません。でも、仲良くなれば患者さんの心も柔らかくなって、食べてくださるだろうから。塚本さんから見たら、結ちゃんはコミュニケーション能力が高くて頼りになる、『どうだ、すごいだろ!』と自慢できる部下です。一方で、まだ足りない知識を身につけ、十分でない経験も積んでほしい。管理栄養士としては少し未熟な部分もある結ちゃんですけれど、絶対に乗り越えられると思っているからこそ、安心して後を任せられると思っているんじゃないでしょうか」と、その理由を分析。
そして「結ちゃんを演じる橋本さんとの共演は初めてです。実際にご一緒させていただいて、人間のスケールが『でっけぇな!』と思っています。朝ドラには何作か出させてもらっているので、ヒロインには並々ならぬリスペクトがあるんです。実は私、気を遣うタイプなのでヒロインには近寄りがたく思っていましたが、橋本さんはそんなことないんですよね。きっと橋本さんが、そういう空気を出してくれているんだと思います。それがナチュラルにできるところが格好いいです」と橋本を讃えた。
最後は「『おむすび』に出演して、食事の順番やバランスを考えるようになりました。食事をする時は、『目の前に結ちゃんがいたら、何て言うだろう』と考えながら食べるようにしています(笑)」と自身の変化を明かし、「今ではアスリートが体のケアや食のことまで意識するようになりましたけれど、これからは特別な人だけじゃなくて、日常の中でも食を管理するようになっていくんじゃないかなと思います。食は、何よりも大切だと思うのです。1日3回食べますから、日々気をつけていれば、病気を未然に防げることもあるはず。そういうことが伝わるドラマになればいいなと思っています。『おむすび』は、いろんなことを描いている作品なので、皆さんがどこにフォーカスをあてていただいても結構でございます。一緒におむすびの世界に行きましょう!」と呼びかけて締めくくった。
連続テレビ小説『おむすび』は、NHK総合にて毎週月〜土曜8時ほか放送。
|
|