アルピーヌは2月5日、LMDhカー『アルピーヌA424』でのWEC世界耐久選手権参戦2年目となるシーズンに向け、35号車と36号車のドライバーラインアップを発表。また、一部を先行公開したマシンカラーリングの完全版をお披露目している。
同じフランスのシャシーコンストラクターであるオレカの次世代LMP2シャシーをベースとするハイパーカーで、昨季2024年よりWECのトップカテゴリーに戻ってきたアルピーヌ。
フランスのメーカーは昨年11月、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツから移籍したフレデリック・マコウィッキと、アルピーヌ・エンデュランス・チームのリザーブからレギュラードライバーに昇格したジュール・グーノンを含む計6人のドライバー陣を発表していた。
フィリップ・シノーが率いるチームは今回、そんな両名がミック・シューマッハーとともに36号車をシェアすることを明らかにした。アルピーヌとともにLMDh2年目を迎えるシューマッハーは昨年、ニコラ・ラピエールとマシュー・バキシビエールとチームを組み、日本ラウンドのWEC富士では3位表彰台を獲得した。
一方、ポール・ループ・シャタン、フェルディナンド・ハプスブルク、シャルル・ミレッシの3名は、いずれも継続起用となり35号車をシェアしてシーズンを戦っていく。
なおバキシビエールは、グーノンと入れ替わるかたちでアルピーヌ・エンデュランス・チームの新しいリザーブドライバーに指名された。
A424のデビューイヤーながら昨年はチームランキングでトヨタ、ポルシェ、フェラーリに次ぐ4位となったアルピーヌの発表は、イタリアのモンツァで実施されたプライベートテストに続いて行われたもので、前述のとおり、ここでは先週レンダリングによって部分的に公開された2025年モデルのフルカラーリングが披露された。
今月末2月28日に迫った今季開幕戦『カタール1812km』は、ラピエールにとってスポーティング・ディレクターという新しい役職での初陣となるが、彼は富士でのレース後に現役引退を決めた後、最終戦バーレーンでシノーとともにピットウォールで働いていた。